公園は無料のテーマパーク~元保育士パパがすすめる【親子で楽しむ公園の過ごし方】
子どもが小さいとき、テーマパークや遊園地に行くと1日楽しく過ごせて、親にとっても子どもにとっても大切な思い出になるでしょう。しかし、距離、予算、時間の都合などからそうそう頻繁に行けるわけではありません。
もっと身近で気軽に親子で遊べるスポットとしてはショッピングモールなどの商業施設にあるキッズスペースや子育て支援センターなどいろいろありますが、中でも最も身近なスポット言えば公園ではないでしょうか。公園には何も持たずに、いつでも遊びに行けるのが魅力ですが、今回の記事ではさらに親子一緒に公園で充実した時間を過ごせる秘訣をご紹介します。
公園遊びの4つのメリット
公園で遊ぶことはメリットはたくさんありますが、特にデメリットはありません。たくさんのメリットの中から、4つのメリットを紹介します。
公園遊びのメリット① 自然と触れられる
大小さまざまな公園がありますが、屋外にある公園には木や花などいろいろな植物があり、昆虫などの生き物がいます。特に都会に住んでいる人達にとっては、公園は自然に触れることができる貴重な場所です。子どもが自然と触れ合い、植物や昆虫を図鑑の中ではなく直接見ることで興味をもったり種類を知ったりできるでしょう。
そして、自然の中でのびのびと遊ぶ経験は、心身の成長にとって非常に大切なことの1つです。
公園遊びのメリット② 身体を動かして遊べる
大小さまざまな公園があるので身体を動かすスペースが限られた狭い公園もありますが、広い公園では鬼ごっこをしたりボール遊びをしたり身体を思いきり動かして遊ぶことができます。大人が子どもと一緒に遊ぶのは疲れますが、日頃運動不足の人にとっては運動不足を解消できる絶好の機会にもなるでしょう。
公園遊びのメリット③ 親子のコミュニケーションと思い出作りができる
親子のコミュニケーションはどこにいても取ることはできますが、大好きなお父さん、お母さんとたくさん公園に行って一緒に遊ぶことは、家とは違う特別感があります。そして、大きくなって子どもの頃を振り返ったときに、たくさん公園に連れて行ってもらって遊んだ思い出は大切な宝物になるでしょう。
子どもは小学生になると、公園には友だちと遊びに行くほうが多くなります。そう考えると、親子一緒に公園で遊べるのはほんの数年しかありません。わずかな時間を大切に、楽しんでください。
公園遊びのメリット④ 新たな出会いの場
たくさんの人が利用する公園は、同じ年代の家族連れも多く集まるため出会いの場でもあります。以前“公園デビュー”という言葉が流行りましたが、初めて行った公園に仲良しグループがいると入りにくいと感じることもあるでしょう。しかし、毎日通ううちに顔なじみになって挨拶するようになり、パパ友やママ友ができるかもしれません。
そして、大人同士よりも子ども同士のほうがすぐに仲良くなれることも多いです。子ども同士が一緒に遊び始めて、親同士も言葉を交わし仲良くなるというケースもあるでしょう。人見知りのお子さんにとっては最初のハードルは高いですが、話しかけられて仲良くなり、コミュニケーション能力が育まれるメリットもあります。
公園遊びにデメリットはない_
公園で遊ぶことは、お子さんにとって特にデメリットはありません。ただし、以下の問題点やトラブルが起こる可能性があります。対処法とともに4つ紹介しましょう。
- 仕事や家事で疲れていると、公園に出掛けて身体を動かすことは負担→ 疲れているときは無理せずベンチに座って様子を見守るなど、自然の中でリフレッシュできる工夫をしましょう。
- 汚れ物の洗濯など、帰宅後の始末が面倒→ 帰宅後の始末は、後に回せるものは後に回して無理せず行いましょう。
- ケガをしたり迷子になったりする→ スマホや会話に夢中になってしまい、ちょっと目を離したすきに「ブランコから落ちてケガをした」「見当たらなくなって慌てた」などということが起こりやすいので、気が抜けません。「遠くに行かないようによく言い聞かせる」「必要なとき以外スマホは見ない」「会話しながらも意識は子どもに向けて目を離さない」などの対応を心掛けましょう。
- 子ども同士がケンカをしてしまい、相手にケガをさせたり親同士のトラブルになったりするケースがある→ 親がその場面を見ていないと、解決が難しくなる場合があります。子どもの近くについて目を離さず、トラブルを未然に防ぎましょう。起きてしまった場合は、感情的にならず落ち着いて話をすることが解決へのポイントです。
以上のような問題点はありますが、トラブルが起こることを恐れて公園に行かないのはもったいないでしょう。公園遊びにはそれ以上に大きなメリットがあるのです。
親子で公園を楽しむ6つの方法
子どもは公園が大好きなので、公園に連れて行っただけで目を輝かせ、喜んで遊ぶでしょう。しかし、せっかく行くなら、親も子どもも両方が、思いきり楽しく過ごせたら最高ですよね。
そこで、親子一緒に公園で楽しく過ごせる6つの方法を紹介します。
親子で公園を楽しむ方法① 遊べるグッズを持っていく
公園で遊べるグッズにはボール、砂遊びセット、シャボン玉、フリスビー、バドミントンセットなどがあります。どれも安価で手に入り、親子で楽しめるものばかりです。
- ボール…転がす、投げる、蹴るなどボール1つあれば年齢に応じていろいろな遊び方ができます。大きさや素材もさまざまな種類があるので、複数の種類を持って行くといろいろな遊びができるのでおすすめです。
- 砂遊びセット…セットではなく、スコップ1つあるだけでも子どもは楽しく遊べるでしょう。複数のスコップやバケツなどもあると、遊びの幅がさらに広がります。
- シャボン玉…自分で吹けない年齢なら、親が吹いて見せると大喜び。オーソドックスなシャボン玉が1つあれば十分ですが、大きなものやたくさんできるグッズがあれば、より楽しめます。ほかの子ども達もたくさん集まってきて、仲良くなるきっかけにもなるかもしれません。
- フリスビー…最近は軽いものや柔らかいものなどいろいろな素材のものがあり、ぶつかっても安全なものがたくさん出ています。2人でも遊べますが、3人以上でも楽しめるのが嬉しいですね。
- バドミントンセット…低年齢の子どもには難しいですが、根気よく付き合ってあげましょう。上達してラリーが続くようになると、楽しさも嬉しさも倍増です。
三輪車やキックボードなどの乗り物に乗るのも楽しいですが、公園によっては禁止のところもあり、危険が伴いますので使用には十分注意してください。
ほかにも、手軽に遊べるグッズは数多くあります。手ぶらでも楽しい公園ですが、1つグッズがあるだけで長時間楽しめるでしょう。
親子で公園を楽しむ方法② 探検ごっこ
初めて行った公園や広い公園は、何があるのか親子一緒に歩いて回るだけで立派な探検ごっこになります。ただ歩くだけではなくて、「あの木の向こうには秘密基地があるかも」「怪獣が隠れているかもしれないから、忍者になってこっそり行こう」など設定を考えたりキャラクターを演じたりするのも盛り上がるでしょう。
近所の公園や何度も行ったことがある公園なら地図を作り、何かミッションを決めてクリアしたらスタンプがもらえるなどゲーム感覚で楽しむこともできるのでおすすめです。
親子で公園を楽しむ方法③ 思いきり身体を動かす
広いスペースがある公園なら、親子で思いきり身体を動かすことができます。親子で“かけっこ”や“鬼ごっこ”をして全速力で走るのは息が切れるけど、思わず笑いがこみ上げるほど楽しいもの。「まだまだ子どもには負けないぞ!」と親が本気を出して走る姿に、「お父さん、お母さんはやっぱりすごいな」と尊敬したり、悔しがってむきになったり、お子さんの反応を見るのも楽しいひとときです。
砂地なら丸を描いて“ケンケンパー”をしたり、芝生の上なら前転や四つん這いで歩いたり広いスペースを存分に楽しみましょう。
親子で公園を楽しむ方法④ 自然を学ぶ
公園に図鑑を持って行き、公園に生えている木や花、飛んでいる虫を図鑑で探してみると、子どもは植物や虫への興味が増し、自然が好きになるきっかけになります。また。図鑑でしか見たことがなかった植物や虫を実際に見たり触れたりすることで、感動も大きいでしょう。
子ども達が大好きなドングリや松ぼっくりを集めるのも楽しいです。拾ったドングリが何の木なのか図鑑で調べたり、持ち帰って工作に使ったりすると、楽しみ方はさらに広がります。
親子で公園を楽しむ方法⑤ 遊具で遊ぶ
公園にある遊具で遊ぶのは、最もオーソドックスな遊び方と言えるかもしれませんが、意外と奥深いもの。小さい頃は遊具で遊ぶことはできませんが、成長とともに親が支えながら滑り台を滑ったりブランコに座ったりできるようになります。そして、さらに大きくなると1人で滑り台を滑って、ブランコを漕げるようになり、鉄棒や雲梯もスイスイできるようになる姿に成長を実感できるでしょう。家の中にいると感じることができない成長ぶりを目の当たりにできるのも公園の魅力ではないでしょうか。
親子で公園を楽しむ方法⑥ 公園巡りをする
時間がある日は、少し遠出をして行ったことがない公園を巡ってみるのも楽しいです。公園によって遊具や植物などの種類は違うので、初めての公園に行くと新鮮に楽しむことができるでしょう。お目当ての公園をいくつかピックアップしておいて、親子で楽しみにしながら計画を立てて回るのもおすすめの楽しみ方です。
公園に持っていくと便利な持ち物6選
屋外の公園に行くと、思いがけずハプニングが起こることもあります。突然のハプニングにも慌てないために、持って行くと便利な持ち物を紹介します。
公園に持って行くと便利な持ち物① 水分
暑い夏はもちろん、暑い季節ではなくても必需品です。家から持って行くのを忘れてもコンビニや自動販売機などどこでも購入できるので、こまめに水分を取ることを忘れないようにしてください。どこでも購入はできますが、お子さんが好きなキャラクターの水筒があるとお子さん自身が持って行くのを忘れず、公園に行く楽しみが増すでしょう。
公園に持って行くと便利な持ち物② タオル、着替え
公園では身体を動かして汗をかいたり水道の水で濡れたりすることがあるので、タオルと着替えも必需品。遊びに夢中になってしまい、トイレが間に合わないということもあるので、全身の着替え一式を何組か持って行くと安心です。
公園に持って行くと便利な持ち物③ ビニール袋
汚れ物や公園で集めた葉っぱや木の実などを持ち帰るために、ビニール袋が何枚かあると便利です。お店のレジ袋や安い薄手の袋でも十分ですが、ジップロック式の袋があると、より使いやすいでしょう。
公園に持って行くと便利な持ち物④ 日よけグッズ
帽子、日焼け止めのほか、木陰や日陰がない公園ではパラソル、テントなどを準備するなど日よけや日焼け対策もしっかりとしておきましょう。水分補給だけではなく、ときどき日陰で休むことも大切です。
公園に持って行くと便利な持ち物⑤ 救急セット
子どもは(大人も)元気よく走り回って転ぶこともあるので、絆創膏や消毒液など最低限の救急セットを持って行きましょう。虫よけや虫刺されの薬も忘れずに。
公園には水道があっても石鹸はありませんので、ハンドソープやウェットティッシュ、おしぼりなどを持参し、衛生対策も行いましょう。
公園に持って行くと便利な持ち物⑥ お弁当、レジャーシート
余裕があれば、お弁当やおやつ、レジャーシートを持って行ってのんびり過ごすのもおすすめ。飲食店での外食は子どもが大きくなってからもできますが、公園でのランチは子どもが大きくなると機会がなくなるでしょう。
まとめ
親子で公園を楽しむ方法を紹介しました。 たかが公園とは言え、楽しみ方はたくさんあります。工夫次第で、遊園地やテーマパークにも匹敵する楽しみ方ができると思いませんか? しかも、公園のよいところは無料だということ。そして、お子さんの成長や発達に必要なものがたくさん詰まっているのです。
お子さんが小さいうちに、ぜひたくさん公園に出掛けて、家族の思い出をたくさん作ってください。