ブラジル戦の交代策に込められたアギーレの意図とは
ジャマイカ戦。アギーレ監督は最大6枚の交代カードを4枚しか使わなかった。
アジアカップのためのテスト。だが、過去2試合(ウルグアイ戦、ベネズエラ戦)の成績は1分1敗だ。ホームでは勝ちがない。次戦のブラジル戦でも、勝利は期待できない。ジャマイカ戦はテストとは言っても、勝たなければいけない試合だった。しかし内容は良くなかった。唯一の得点も相手のオウンゴールによるもの。テスト、すなわちメンバー交代に消極的になった理由は、そこにあると考えていい。
勝利とテストをクルマの両輪のような関係で追求することは、簡単なことではない。だが、追求を怠ると4年後に花は開かない。両者の関係は、これまで「勝利>テスト」だった。勝利はファンを一時的に気持ちよくさせる効果がある。「日の丸」のプライド、代表の格式も同様に保たれる。商業主義に走るメディアからの受けもいい。勝利を悪く言う人は、ほとんどいない。親善試合でも勝利に比重を大きく傾けて戦った方が一般受けする。代表監督が保身に走ったとしても、それは分かりにくい。
ジャマイカ戦のアギーレは「勝利>テスト」だった。岡田さん、ザッケローニと同じ道を辿るのか。わずかながら不安が過ぎった。しかし、それはブラジル戦のスタメンを見た瞬間、払拭された。
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