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「4番」を誰が務めるか。アギーレジャパンが退屈ではない最大の理由

杉山茂樹スポーツライター

つい何年か前まで、センターバックはスウィーパーとストッパーに役割が別れていた。相手のセンターフォワードにマンマークでつくストッパーと、それをカバーするスウィーパー。日本代表で活躍したコンビでは、柱谷哲二(ストッパー)と井原正巳(スウィーパー)を真っ先に思い出す。

ストッパーは屈強さが求められる武闘派。スウィーパーはカバーリングとパス出しのセンスが求められる頭脳派。大雑把に言えばそうなる。

攻撃センスの高いスウィーパーはリベロとも呼ばれた。

最初にリベロの地位を確立したのはベッケンバウアー。その影響で、ドイツにはある時まで、リベロの文化が定着していた。マテウス、オラフ・トーンなど、10番をつけてプレイした選手が晩年、リベロに下がり、最後尾から攻撃センスを発揮するケースも目立った。

だが、リベロの基本ポジションは4バックの背後。というわけで、スタイルは5バックだった。

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スポーツライター

スポーツライター、スタジアム評論家。静岡県出身。大学卒業後、取材活動をスタート。得意分野はサッカーで、FIFAW杯取材は、プレスパス所有者として2022年カタール大会で11回連続となる。五輪も夏冬併せ9度取材。モットーは「サッカーらしさ」の追求。著書に「ドーハ以後」(文藝春秋)、「4−2−3−1」「バルサ対マンU」(光文社)、「3−4−3」(集英社)、日本サッカー偏差値52(じっぴコンパクト新書)、「『負け』に向き合う勇気」(星海社新書)、「監督図鑑」(廣済堂出版)など。最新刊は、SOCCER GAME EVIDENCE 「36.4%のゴールはサイドから生まれる」(実業之日本社)

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