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ひとり旅を充実させる「温泉宿での過ごし方」7つ。あえて暇をもて余す、スマホと距離をとる……

高橋一喜温泉ライター/編集者

「ひとり旅は何をしていいかわからない」「ひとりだと暇をもて余すのではないか」と心配する声をよく聞く。

だが、ひとりでの温泉旅(ソロ温泉)であれば、温泉に入りさえすれば目的達成といえよう。ひとりなのだから、何か特別なことをしなくてもいいし、暇な時間があってもいいだろう。その非日常の時間を過ごすことに意味があるのではないだろうか。

今回は、3900以上の温泉をめぐってきた筆者が「ひとり旅を充実させる温泉地での過ごし方」を7つ紹介したい。

①あえて暇をもて余す

日常の仕事や生活では、暇をもて余すことは「悪」と捉えられがちだ。効率的、生産的であることが求められる毎日から解放されるのが、ひとり旅の醍醐味である。何をするかを決めるのは自分自身。何をしても自由なのだから、温泉宿についたら、思い切り暇をもて余すのも悪くない。温泉に入って浴衣姿で、無為な時間を過ごすことは、ある意味、贅沢な時間の過ごし方といえる。

②とことん温泉に入る

誰かと一緒に温泉へ行くと、「いつ温泉に入るか」も自由ではない。相手に気を遣うし、一緒に入浴するのが苦痛であることも。いつ温泉に入っても、何度温泉に入ってもいい。夜中や早朝に入っても、「相手を起こしてしまうのでは?」と心配する必要もない。好きなタイミングで、好きなだけ温泉を愉しもう。また、旅行に出かけると「観光しなければ」という義務感に襲われる人もいるが、ひとり旅なら観光はせずに「とことん温泉につかる」ことが目的の旅を選ぶこともできる。

③スマホと距離をとる

ソロ温泉の醍醐味のひとつは、なんといっても、ひとりの時間をもてることだ。現代人は会社や家、SNS上で人間関係に縛られがちである。SNSやスマホから距離をとるなど、たまには人間関係のしがらみから自由になって、自分を見つめ直す時間をもつことは、日常ではできない体験である。

④温泉街を散策する

歴史ある温泉地では、それなりの規模の温泉街が形成されているケースが多い。寺社仏閣をお参りしたり、お土産屋さんや商店をまわってみるのも楽しい。また、共同浴場(外湯)のある温泉地なら、外湯めぐりをするのもアリ。古くからある外湯は、宿の湯よりも鮮度が高いケースも少なくないので、入り比べてみてもいいだろう。

⑤積読していた本を読む

普段、読みたいと思っていたけれど、なかなか読めずにいる本は溜まっていないだろうか。もしあるなら、ソロ温泉で読破してしまおう。電車など公共交通機関を使えば移動中も読書が捗る。

⑥早寝早起きをする

当たり前だが、ひとり旅なら就寝する時間も起床する時間も他人に合わせる必要がない。美味しいご飯を食べて温泉に入れば、普段より早く眠くなるもの。早めに床に就いた日の翌日は、早く目が覚めて気持ちがよいものだ。早朝から温泉につかったり、周囲を散歩したりすれば心身ともに健康的で、充実した一日のスタートを切ることができるはず。

⑦とことん怠ける

ひたすらダラダラと過ごしてもいい。ひとりの時間なのだから、どう過ごそうと自由である。温泉に入ってビールを飲んでゴロゴロとしてもいいし、そのまま昼寝してしまってもいい。夜更かしをするのも自由だ。気の張っている日常では案外、心からリラックスできていないもの。とことんだらしなく過ごすのも、ソロ温泉の醍醐味である。

温泉ライター/編集者

温泉好きが高じて、会社を辞めて日本一周3016湯をめぐる旅を敢行。これまで入浴した温泉は3900超。ぬる湯とモール泉をこよなく愛する。気軽なひとり温泉旅(ソロ温泉)と温泉地でのワーケーションを好む。著書に『日本一周3016湯』『絶景温泉100』(幻冬舎)、『ソロ温泉』(インプレス)などがある。『マツコの知らない世界』(紅葉温泉の世界)のほか、『有吉ゼミ』『ヒルナンデス!』『マツコ&有吉かりそめ天国』『スーパーJチャンネル』『ミヤネ屋』などメディア出演多数。2021年に東京から札幌に移住。

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