ベッツが復帰しても、大谷の打順は1番のまま。打点王の行方に影響するのか。オズーナとの差は6打点
今シーズン、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は、2番打者として開幕を迎えた。その前の1番には、ムーキー・ベッツがいた。
開幕から6月16日までの73試合中、1番は、ベッツが72試合と大谷が1試合。2番は、大谷が69試合、フレディ・フリーマンが3試合、ウィル・スミスが1試合だ。3番は、フリーマンが70試合とスミスが3試合だった。
ベッツが死球を受け、左手首を骨折した後、大谷の打順は、2番から1番となった。6月17日~8月9日の43試合は、いずれも、大谷が1番として出場している。
ベッツの復帰は、目前に迫っている。LAタイムズのマイク・ディジオバンナらによると、デーブ・ロバーツ監督は、8月12日からベッツを「2番・ライト」として起用するつもりでいるという。これからも、1番は大谷、ということだ。
大谷は、ナ・リーグ2位の83打点を挙げている。トップのマーセル・オズーナ(アトランタ・ブレーブス)は、89打点だ。
開幕当初の打順、ベッツが1番、大谷は2番のほうが、多くの打点を挙げることができるようにも見える。
ベッツは、離脱するまで、出塁率.405を記録していた。一方、ドジャースの9番打者の出塁率は.275に過ぎない。この数値は、各選手が9番打者として記録したスタッツのトータルだ。また、1番打者の場合、その試合の最初の打席は塁上に走者がいないので、ホームランを打たない限り、打点は記録できない。ホームランを打っても、1打点だ。
ただ、大谷の打点を打順ごとに分けると、1番が204打席で37打点、2番は312打席で46打点となる。それぞれ、5.51打席に1打点と6.78打席に1打点だ。
また、打率は1番の.282よりも2番の.314が上だが、出塁率、OPS、ISOは、いずれも1番のほうが高い。2番の数値が低いわけではないが、出塁率は.392と.387、OPSは1.045と.989、ISOは.371と.288だ。ホームランを打つペースも同様。1番が10.63打数/本(16本)、2番は14.42打数/本(19本)となっている。