子どもとの信頼関係を築く会話のコツ!話を聴くテクニックを幼児教育講師が解説
こんにちは!幼児教育講師のTERUです!
今回は子育ての最強スキル『アクティブリスニング』をテーマにお話しさせていただきます。
アクティブリスニングは、子どもを成長させる親としてのスキルの中で私がトップ3に入ると思っているコミュニケーション技法の一つで『聴くスキル』です。
今回の話はコーチングのプロが基礎として学ぶような内容のため、正直難しいと感じるかもしれませんが、いきなりできることを求めずに時間をかけて実践していってもらえたら嬉しいです。
【子どもとのコミュニケーションで一番大切なこと】
皆さんはどんな事が思い浮かびますか。
“子どもに親の想いがちゃんと伝わること”でしょうか。それとも“子どもが伝えたいことをちゃんと親が理解できること”? “コミュニケーションのズレが生じないこと”?
全部大事なのですが、一番大切なのは
- わかってくれている
- ちゃんと話を聴いてくれている
- 受け入れてくれている
といった『承認』を子どもが感じることです。
親子の日々のコミュニケーションを通じてお子さんが『受け入れの気持ち』を感じることができたら、子育てのあらゆることが上手く回り始めます。
『受け入れの気持ち』を十分に感じていたらもっと色んなことを話してくれるので、親が子どもの悩みや想いなどを知ることができ、お子さんの悩み解決のチャンスが多く生まれます。
むしろ人間の悩みの多くは人に聴いてもらえるだけで解決するものなので、自然とお子さんの悩みが減っていきます。
さらに親が子どもに何かを教えようと思ったときにも、日頃から自分のことを受け入れてくれる信頼できる親の言葉はスッと受け入れることができます。
なので何かを子どもに教えるときの効果もグッと高くなります。
教えるという行為は何を教えるかよりも誰が教えるかが圧倒的に大事です。
さらに『受け入れの気持ち』を感じるくらいちゃんと話を聴いてもらえていると、自己肯定感も自然と高く育っていきます。
自己肯定感は文字通り“自分の存在を肯定されている”“自分には価値がある”と感じる心なので、子どもの話を一生懸命聴くことほど自己肯定感を育てる親の姿勢はありません。
そして、話を良く聴いてもらえている子というのは、
- 自分の感情の理解が上手
- 心が安定しやすい
さらに、親子のコミュニケーションが上手くいっていて、親子の会話が頻繁に行われていることによって、子どもが思考する回数もグッと増えるので
- 学力を始めとした知的能力にも良い影響がある
- 考える力や決断する力も向上していく
ひいき目なしで、聴くということはとんでもないスキルだということです。
では、そんな『聴く』スキルの一つである『アクティブリスニング』について説明していきます。
【アクティブリスニングとは】
アクティブリスニングを簡単にいうと『子どもに対して100%の意識を向けて、子どもの話を無条件で聴くこと』です。
×良くない例
・何かをしながら聴く
・他のことを考えながら子どもの話を聞く
・親の意見、評価、アドバイスなどをする
◯良い例
・子どもの話をそのまま聴いていく
と、まずは大枠でご理解いただけたらと思います。
【アクティブリスニングはいつ使うのか】
これは色んな考え方があると思いますが、私は子どもの話を聴くときはいつでもアクティブリスニングを意識すると良いかなと思います。
「この話は重要だから特に意識しよう!」というような使い分けをするのは逆に難しいので、日頃の親子のコミュニケーションの中で今回お伝えする内容の内のできることから少しずつ意識して実践してみてください。
次第にアクティブリスニングが自分のものになっていくかと思います。
アクティブリスニングは「ここぞという時に使うスキル」というよりは、自分の聴き方の基本となる重要なスキルと捉えて皆さんと一緒に学んでいけると嬉しいです。
【アクティブリスニングを学ぶ全体像】
私は、アクティブリスニングを本気で実践しようと思った時に必要な要素は次の3つだと思っています。
- アクティブリスニングの心構え
- 『受け入れの気持ち』を子どもに伝えるコツ
- 合いの手の入れ方
この3つだけをしっかりと理解して使えるようになると、最初にお伝えしたアクティブリスニングをすることによる効果はちゃんと出てきます。
いかがでしたでしょうか?
次回は実践に必要な3つの要素を具体的にご説明しますので楽しみにお待ちください。
皆さんの子育てを応援しています!