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デバースの対ヤンキース通算28本塁打は、レッドソックス史上7位。エースのコールから8本塁打

宇根夏樹ベースボール・ライター
ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)Jul 7, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 7月7日、ラファエル・デバース(ボストン・レッドソックス)は、7回表と9回表にホームランを打った。前日の5回表と合わせ、2試合で3本塁打だ。レッドソックスは、7月5日から7日まで、ヤンキー・スタジアムで3試合を行った。

 デバースは、メジャーリーグ8年目のドミニカンだ。プロ入り以来、一度も移籍していない。

 ヤンキースの投手から打ったホームランは、通算28本を数え、どの対戦相手よりも多い。2番目に多いのは、対トロント・ブルージェイズの通算23本塁打だ。

 スタッツ・センターによると、デバースの対ヤンキース通算28本塁打は、レッドソックス史上7位。62本塁打のテッド・ウィリアムズ、52本塁打のカール・ヤストレムスキデビッド・オティーズ、36本塁打のジム・ライスマニー・ラミレス、32本塁打のドワイト・エバンスに次ぐ。デバースは、7月7日の2本塁打により、ジミー・フォックスに並び、上回った。トップ10のあと2枠は、9位が26本塁打のボビー・ドーア、10位タイは24本塁打のジャッキー・ジェンセンモー・ボーンだという。なお、彼らが、レッドソックス以外の選手としてヤンキース戦で記録したホームランは、この本数には含まれていない。

 デバースの場合、28本のホームランのうち、4分の1以上の8本をゲリット・コールから打っている。2021年と2022年に3本ずつと、2023年と2024年に1本ずつだ。

 チームを問わず、デバースが4本塁打以上の投手は、コールしかいない。コールが被本塁打5本以上の打者は、デバースだけだ。

 2人の対戦は、通算43打席で打率.333と出塁率.395、OPS1.370。デバースは、ヤンキースのエースを得意としている。ちなみに、この43打席のうち、最初の5打席は、コールのヒューストン・アストロズ時代だ。その結果は、5打数0安打だった。

 昨年1月、デバースは、レッドソックスと10年3億1350万ドル(2024~33年)の延長契約を交わした。コールは、FAになった2019年のオフに、9年3億2400万ドル(2020~28年)の契約でヤンキースに入団した。今オフに契約を打ち切ることもできるが、そうする可能性は高くなさそうだ。

 コールの契約については、こちらで書いた。

「コールの契約は「9年3億2400万ドル」から「10年3億6000万ドル」にアップする!?」

 ここから、レギュラーシーズンが終わるまでに、レッドソックスとヤンキースは、あと7試合を行う。7月26日~28日にフェンウェイ・パークで3試合と、9月12日~15日にヤンキー・スタジアムで4試合だ。ここまでの6試合は、レッドソックスの4勝2敗。現在、ヤンキース(55勝37敗)とレッドソックス(49勝40敗)は、ア・リーグ東地区の2位と3位、ワイルドカードの1番手と3番手に位置している。両チームの差は、4.5ゲームだ。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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