秘密はじゃが芋!箱根湯本の「九頭竜餅」はこんがりもちもちの皮と北海道産小豆のほくほく粒餡も見逃せない
温泉街、いいですよねぇ。大型連休が間近になってくると、湯けむり舞い上がる露天風呂やしっとりとした重厚感もしくは開放的なオーシャンビューの内湯の映像や画像が目につきます。
日本を代表する観光地且つ、新緑の季節には散策も楽しめる場所のひとつといえば箱根!都心からのアクセスも良く、大人も子供も楽しめる場所として大人気のエリアですね。
創業明治38年、小田原で産声を上げた和菓子屋「光榮堂」さんは1985年、「菜の花」という屋号に変更し、現在も地元の方から観光客の方まで沢山の方に愛される温泉街の重鎮に。
展開なさっている店舗のひとつ、「箱根縁結び 福久や 九頭龍餅」は箱根湯本駅から徒歩5分~10分程度で、焼きたての名物を購入することができるお土産屋さん兼お茶処。今回はその名物「九頭竜餅」をご紹介。
こんがり焼けてふっくらとしたてっぺん…お土産菓子によくみられるようなフォルムですが、それがまたほっと心落ち着くポイントでもあると私は思うのです。
とはいえ、手の平サイズの小麦色の肌の中には拘りがぎゅぎゅっと凝縮されているのも外せません。北海道産の小豆を丁寧に炊き上げて粒餡とし、生地に使用しているのは鹿児島県産「ひよくもち」はあっさりとしつつきめ細やか。
そのままぱくっとすると粒餡の甘味が舌の上に広がるのですが、不思議となぜかほろほろとした食感…と、申しますのも、皮の生地にはなんと北海道産と小田原産のじゃがいもをあわせているのだとか!なるほど…これは、ということで早速オーブントースターへ!
我が家のオーブントースターでは余熱なしで約3分。これがまた格別で…!表面はさくっとした軽やかさと香ばしさ、その中に卵のようなこっくりとした甘味。底面はもっちりとした弾力。これですこれです、美味しい。更には小豆そのものの風味が倍増し、旨味も香りもよりふくよかに。あんこの隙間から立ち昇る湯気にも美味しい味がしみついているかのよう。
頭が九つあった龍をさる高僧が退治したという伝説から縁結びというご利益は結びつかないかもしれませんが、なにもご縁は男女の間だけのものではありません。お仕事や大切な友人、家族も全てご縁あってのもの。
まんまるな九頭竜餅を温めつつ日々私とご縁をもってくださる人たちのことをなんとなく思い浮かべていたら、業務を終えたオーブントースターがライトダウンしていたのはご愛敬。
最後までご覧いただきありがとうございました。
<箱根縁結び 福久や 九頭龍餅>
公式サイト(外部リンク)
神奈川県足柄下群箱根町湯本729
0460-85-8818
9時~17時30分(土日祝は~18時)
不定休