阪神の前に「開幕9連敗」を喫した球団は、どこでどのように連敗を止めたのか
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阪神タイガースは、開幕から9試合を終え、9つの黒星を積み重ねている。開幕9連敗は、史上5球団目。その前の4球団は、1955年に開幕12連敗のトンボ・ユニオンズ、1961年に開幕10連敗の阪急ブレーブス、1979年に引き分け2試合を挟んで開幕12連敗の西武ライオンズ、2002年に開幕11連敗の千葉ロッテ・マリーンズだ。セ・リーグでは、今シーズンの阪神が史上初。1979年にヤクルト・スワローズが喫した、開幕8連敗(間に引き分け1試合)のセ・リーグ最長記録を塗り替えた。
これまでの開幕9連敗は、いずれもそこで止まらなかった。
1955年のトンボは、13試合目にビクトル・スタルヒンが大映スターズを完封し、2対0でシーズン初白星を挙げた。1961年の阪急は、11試合目の9回裏に追いつき、10回裏にサヨナラ勝ち。相手の近鉄バファローは、この年、史上最多の103敗を喫した。阪急が5位、近鉄は6位に位置した。
1979年の西武は、クラウンライター・ライオンズから西武になり、福岡から所沢へ移って1年目。15試合目に、4対0とリードし、そこから2点を返されたものの、逃げきった。新人の松沼博久が8イニングを投げ、自身の初勝利も挙げた。この年、松沼は新人王に選ばれた。ちなみに、こちらは、揃って同じ年に入団した松沼兄弟の「アニヤン」。弟の雅之が初勝利を手にしたのは、開幕53試合目だった。
2002年の千葉ロッテは、2年ぶりに先発登板の清水直行が6.1イニングを1失点で切り抜けた後、藤田宗一、吉田篤史、小林雅英がつなぎ、オリックス・ブルーウェーブに2点目を与えなかった。打線は、この時点(13試合目)ではシーズン最多の1試合4得点を挙げた。1回表にデリック・メイと酒井忠晴がタイムリー・ヒット、4回表に初芝清が2ラン本塁打を打った。
なお、1979年のヤクルトを含む、開幕8連敗以上のシーズン成績については、こちらで書いた。