戦争の行方とリセッションに向かう世界経済
シンガポール在住FPの花輪陽子です。中東でも不穏な動きがあり、世界経済もリセッションに向かっているさなかでマーケットも不安定になっています。
2023年10月7日にパレスチナ自治区のガザからイスラエルに向けて数千発のロケット弾が一斉に発射されました。イスラム原理主義の過激派組織であるハマスが実施し、イスラエルとの全面対決を主張しています。イランが資金や武器の供給源という報道もされています。
サウジアラビアなどのアラブ諸国がイスラエルと関係改善を進めている中、ハマスは孤立傾向にあり、自体を打開したかったという憶測もされています。
この地域では聖地をめぐり、4度の中東戦争などの戦争が繰り返され、根深い問題を抱えています。
私が取材を繰り返している、世界三大投資家のジム・ロジャーズ氏も戦乱の火種になるとすると中東だと言っていました。今月や来月にもお会いするのでぜひ取材をしたいと考えています。
世界経済、米国経済の先行き懸念
世界情勢が不安定になっている中で、経済の先行きも懸念されます。
IMFは24年の世界成長率を2.9%とし、7月時点から0.1ポイントの下方修正をしました。
また、23年は据え置いて3.0%と見込みました。中国経済の減速や、米欧を中心に続く中央銀行による利上げなどを懸念材料に挙げています。
日本は23年の見通しを2.0%とし、0.6ポイント引き上げました。23年の日本の成長率を上方修正した理由は、外国人観光客の増加や自動車輸出の回復と説明しています。
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