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夏のおにぎり NGな具は? 明太子・混ぜご飯も注意!栄養士が解説

梅雨の時期(5~6月)と夏(7~9月)は特に気温と湿度が高く、細菌性の食中毒が発生しやすくなります。

そこで注意しなければいけないのが「おにぎりの具」。

お弁当におにぎりを持っていく際の注意点を栄養士が解説していきます。

■NGな具は?

夏のおにぎりは傷みやすい食材をいれないことが重要です。特に水分が多いものは注意が必要です。

さっそく夏のおにぎりにNGな具を紹介していきます。

・明太子やタラコなどの生もの

明太子は塩漬けにしてあるから安心だと思われがちですが、リステリア菌による食中毒のリスクが高い食材です。

リステリア菌は加熱により死滅すると言われているので、明太子・タラコは中心部までしっかりと加熱をして、粗熱を取ってから、おにぎりに使用しましょう。

・炊き込みご飯や混ぜご飯

具材の水分が多く残っている炊き込みご飯や混ぜご飯は傷みやすいので、夏のおにぎりには避けましょう。

混ぜご飯にしたい場合は、ゆかりなどの乾物タイプのふりかけを使いましょう。

■夏におすすめなおにぎりの具は?

梅干し

塩昆布

ごまやゆかりなどの乾物タイプのふりかけ

■夏のおにぎり 注意点

・素手で握らず、手袋やラップを使用する

手には食中毒の原因にもなる黄色ブドウ球菌が多く存在し、素手で握るとその菌がおにぎりに付着して増殖していく危険性があります。おにぎりは素手では握らず手袋やラップを使用して握りましょう!

・のりを巻かない

ごはんの水分を吸ったのりは、菌が増えやすくなるので、ごはんに巻かずに別に準備し、食べるときに巻くのがおすすめです。

・ラップに包む前にしっかり冷ます。

ラップにご飯を広げて粗熱を取ってから、手袋やラップを使いおにぎりを握り、冷めたらラップで包みましょう。

ラップの中に蒸気が溜まったままだと菌が増える可能性が高くなります。

■最後に

お弁当作りによる食中毒を防ぐためには、

・細菌をつけない!(清潔・洗浄)

・細菌を増やさない!(迅速・冷却)

・細菌をやっつける!(加熱・殺菌)

の三原則を守ることが重要です。

具体的には、

・お弁当作りの前は手洗いとアルコール消毒を徹底し、器具の洗浄/消毒を行う。

・手に傷がある場合は絆創膏をして、その上から手袋をして調理する。

・作ったおにぎりやお弁当は、保冷剤や抗菌シートなどを使い保管する。

・お弁当のおかずやおにぎりの具は中心部までしっかり加熱したものを入れる。

・調理後はなるべく早く食べる。

この原則をしっかり守りながら夏のお弁当作りを乗り越えましょう。

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栄養士として2000食以上の学校給食の調理を経験しその後、保育園の栄養士として勤務。現在はその経験を活かしインスタ・YouTube・ヤフー記事の栄養士として活動中。保有資格 栄養士/保育士

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