辛い、疲れた、気分が晴れない。精神的に疲れたときに見たくなる！？ 元気になれそうな作品３選
パッとしない天気の日が続くせいか、暗いニュースが多いせいか、仕事や学校の人間関係に疲れているのか……。
気分が沈む日ってありますよね。
ストレスは解消したいけど、趣味に没頭する気力も出かける体力もない。
そんなときこそ、映画やアニメなど、受け身で楽しめるエンターテインメントの出番です！！
今回は元気が出ないときにオススメしたい作品を、落ち込みシチュエーション別に３作品紹介します。
なんとなく気分転換したいときには
落ち込んでるわけじゃないけど、ちょっと疲れた。息抜きに映画を見たい。そんなときにちょうどいい気分転換になりそうなのが……
洋画『RENT/レント』
こちらは2005年公開の映画で、同名のブロードウェイ・ミュージカルをもとにしたミュージカル仕立てのドラマ映画です。ミュージカル・レントは、プッチーニ作のオペラ『ラ・ボエーム』（1896年）を原作に、現代的にアレンジされた作品です。
映画を見ての印象は、とにかく歌いっぱなしと言った感じです。音楽が好きな人なら、映像を見ずに聞いてるだけでも楽しめそうなほど。
曲目も、カッコイイ感じの曲から、楽しい雰囲気、コミカルなものまで、いろいろあります。
作品序盤で歌われる「Rent」という曲は、いきなりクライマックスのような演出で、開始5分で作品の世界に引きずり込まれます。
作中では薬物依存やHIVや同性愛など、深刻な問題も出てきます。そもそも、タイトルのレント（RENT）は家賃のことで、家賃の払えない主人公たちが家を追い出されそうになる場面から始まります。
でも、作品の雰囲気は決して暗くありません。
主人公たちは途方に暮れるのではなく、楽しんだりケンカしたりしながら、一日一日を懸命に生きています。
後悔なんか忘れて運命を受け入れて、あるのは今日という日だけ
これは、作品終盤で歌われる「No Day but Today」という歌詞から一部を切り取った言葉ですが、彼らの生き方を表している言葉でしょう。きっと、本作を見たら、そんな彼らの生き方に励まされるはずです。
なお、本作は映画だけでなく、ブロードウェイ・ミュージカルを収録した『レント ライヴ・オン・ブロードウェイ』も配信されています。ミュージカルは、ブロードウェイで12年4ヵ月にも及ぶロングラン上演を記録した大人気作。現在でも、アメリカや日本を含む世界各地で上演されています。
映画版はミュージカル版の焼き直しのような部分もあり、批評家からの評価が低めでしたが、ミュージカル版よりもまとまっていて分かりやすくなっています。集中して見たい方はミュージカル版、気楽に楽しみたい方は映画版がいいでしょう。
毎日の生活にモヤモヤしたときには
自分はいったい何をしてるんだろうとか、こんなことしていてもしょうがないんじゃないかとか、モヤモヤしたときにオススメしたいのが……
邦画『フィッシュストーリー』
こちらは伊坂幸太郎さん原作の映画で、2009年に公開されました。ジャンルはヒューマンドラマになるのか、アクションになるのか、コメディになるのか、ＳＦになるのか。ノージャンルエンタメ的な作品です。ただ、伊坂幸太郎さん原作だけあってミステリ作品のような伏線と回収、筋立てが見事でした。また、劇中の音楽は斉藤和義さんがプロデュースしているので、かなり本格的です。
物語は複数の年代をまたいで進んでいきます。特に重要になるのが、1975年、1982年、2009年、2012年です。
1975年、セックス・ピストルズがデビューする一年前、日本で「逆鱗」というパンクバンドがデビューします。しかし、その時代には早すぎた彼らの音楽は、なかなか世間に受け入れられません。
これは誰かに届くのかなぁ。このレコード誰か聞いてるのかなぁ
悩みながら収録をする逆鱗のメンバーの姿は、上手くいかないことがあったときの自分自身とも重なります。
そして、霊感の強い女性に予言されたり、正義の味方（?）が出てきたり、なんやかんやあって、2012年、巨大隕石が迫って地球は滅亡しそうになっています。
そんななかあるレコード店で男たちが、逆鱗のリリースした、いわくつきの曲 ‶FISH STORY″ を聴きます。
この曲が世界を救う。音楽が世界を救う
レコード店の店主はそう豪語します。果たしてこの店主は何者なのか、世界は救われるのか。映画の随所に、思わせぶりなシーンや、気になる言葉がちりばめられています。
構成が良く出来ていて普通にエンターテインメントとして見ても充分楽しい本作ですが、モヤモヤした気分のときに見ると、何かがストンと腑（ふ）に落ちるような感じがするかもしれません。
努力したこと、頑張ったこと、悩んだこと。失敗したことや諦めてしまったことまで。人生の選択や経験一つ一つが無駄ではないのかもしれない。本作を見終わったときには、そんな可能性も感じられるはずです。
イライラしたり沈んだり、嫌な気分をどうにかしたい
いくら最後には上手くいくと分かっていても、主人公が大変な思いをしているシーンは見ていて疲れる。スリルある作品も泣ける作品も、ちょっと見るのが辛い。心が疲れすぎていて、波乱万丈の主人公たちに感情移入するのが難しい。そんなときには……
TVアニメ『ご注文はうさぎですか？』
こちらは、Koi先生の四コマ漫画を原作としたアニメです。1期は2014年にテレビ放送され、2020年には３期が放送されました。『あずまんが大王』を先駆けとした日常系アニメや空気系アニメと同じように、大きな事件や深刻な出来事はおきません。
本作で大事件と言えば、「ケンカしたけどお互いに気まずくて仲直りできない」くらいでしょうか……。
作品の印象はとにかく「カワイイ」です。
「木組みの家と石畳の街」というヨーロッパ各地の良い所を組み合わせたような温かみのある綺麗な街が舞台で、街にはたくさんの野良ウサギが住んでいます。
物語はおおむね１話完結で、主要人物のココア、チノ、リゼ、千夜、シャロたちが働いている喫茶店や、通っている学校、街の中で起こる日常のちょっとした出来事が描かれています。
中学生や高校生の女子が働いているというと苦労人みたいなイメージを持つかもしれませんが、本作ではみんなが楽しく働いています。
コーヒー、抹茶、ハーブティーなどちょっとオシャレな雰囲気、かわいい街並みやうさぎたち、毒気も影もない明るくて楽しい毎日。ふわふわとしたアニメなので見ているだけで癒やされることうけあいです。
主人公のココアのノー天気な性格も、見ているだけで楽しい気持ちになれるでしょう。
いかがでしたか？
明日から休みの方は、今夜や明日の気分転換の参考にしていただければ幸いです。
本格的に悩んだり落ち込んだりしているときには専門家に相談しなければいけませんが、ちょっと元気がないときにはおうちでエンタメも良いですよ！！
「何もしたくない」、「やる気が出ない」という方も、映像作品なら再生さえすれば、ぼうっと画面を眺めているだけで楽しめて、見ているうちに元気が出てくるはず。
なので、「再生ボタンを押す」ところだけ、どうにか頑張ってくださいね！
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