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開幕戦で投げ合う6組中、どちらも1980年代生まれは菅野と大野だけ。髙橋と山本はともに25歳以下

宇根夏樹ベースボール・ライター
山本由伸 August 4, 2021(写真:西村尚己/アフロスポーツ)

 3月25日の開幕戦で投げ合う6組の先発投手のうち、どちらも1980年代生まれは、菅野智之(読売ジャイアンツ)と大野雄大(中日ドラゴンズ)の1組しかいない。それぞれの生年月日は、1989年10月11日と1988年9月26日。年齢は、32歳と33歳だ。このカード以外には、東北楽天ゴールデンイーグルスvs.千葉ロッテ・マリーンズも、30代の両投手、31歳の則本昂大と33歳の石川歩が先発マウンドに上がるが、則本は1990年代生まれだ。

 一方、髙橋光成(埼玉西武ライオンズ)と山本由伸(オリックス・バファローズ)は、ともに25歳以下。25歳と23歳だ。1980年代生まれが3人であるのと同じく、25歳以下も3人。あと1人は、22歳の北山亘基(北海道日本ハム・ファイターズ)が、開幕戦で一軍デビューを果たす。

筆者作成
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 藤浪晋太郎(阪神タイガース)と小川泰弘(東京ヤクルト・スワローズ)は、年齢こそ違うものの、2012年のドラフト入団が共通する。今シーズンの開幕投手では、菅野と則本も、この年のドラフトで指名され、プロ入りした。

 髙橋と山本、藤浪と小川は、昨シーズンの開幕戦でも投げ合っている。髙橋は7.1イニングを投げて3失点(自責点3)で白星を手にし、山本は7回4失点(自責点1)で黒星を喫した。藤浪は5イニングで2失点(自責点2)、小川は5.2イニングで3失点(自責点3)。どちらにも勝敗はつかず、試合は4対3で阪神が東京ヤクルトを下した。

 また、12球団中6球団は、開幕投手が昨シーズンとは異なる。昨シーズンの開幕投手は、中日が福谷浩司、横浜DeNAベイスターズが濵口遥大、東北楽天が涌井秀章、千葉ロッテが二木康太、福岡ソフトバンク・ホークスが石川柊太、北海道日本ハムは上沢直之だった。

 昨シーズンは、過半数の7人が、初めて開幕投手を務めた。それに対し、今シーズンは、東克樹(横浜DeNA)と北山の2人にとどまる。

 なお、各球団の歴代開幕投手については、こちらで書いた。

「各球団の歴代開幕投手トップ3。東京ヤクルトは、金田、松岡、石川。福岡ソフトバンクは、山内、山内、攝津」

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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