【高原町】完全予約販売「木曜日」のパン屋さん
皆さんは、食パンにこだわったことはありますか?私は、一人暮らしを始めた頃がちょうど某高級食パンブームで、日常使いの食パンをこだわってみたくなりあれこれ食べ比べた記憶があります。食パンは最も私たちの生活に溶け込んだパンですよね。そんなパンだからこそ、食べていただきたい商品があります。
ここは高原町の「クローバー光」さん。小林市まで歩いて15秒くらいの、市境にお店はあります。道に沿って看板があるので、気付かずに通り過ぎてしまうかも知れませんが、高原町側からくると先に目に入る左手の駐車場の看板が目印となります。
かなりの台数が停められそうな広さはあります。駐車場の前の歩道と車道の間に縁石が連なっており、一か所からしかスムーズに出入りができないので、その点ご注意ください。そのパターンで昔バンパーをガッ!としたことがあります…。
階段を上ると可愛らしい看板が目に入ります。カラフルなエントランスも相まって穏やかな雰囲気を醸し出しています。
お店に入ると、部屋中に焼き立てパンの良い香りがギュッと詰まっていて、一息ひと息を深く吸うと、小麦の香ばしさをからだの隅々まで堪能できます。パンの焼ける香りって本当に幸せになりますよね。
この日は予約分のパンが並んでおりました。もうここからも良い香りが香っており、お昼ごはんを食べたのにお腹が空きます。
ちょっと曇ったパン袋がその焼き立ての美味しさを想像させます。今回は奥に見えている山型食パンを購入させていただきました。クローバー光さんの食パンはゲランドの塩、店主さんが厳選した北海道産の甘みが強い秋撒き小麦の一等粉を使用しています。ショートニングを使っているので、小麦の香りをダイレクトに楽しむことが出来ます。そのショートニングは同じメーカーが材料から一貫して作っている有機栽培パーム油のものを使用。
袋を開けた瞬間、想像の何倍もの良い香りが顔に吹きこんできます。焼き立ての香りは思わず一枚手に取らずにはいられませんでした。
お分かりいただけるでしょうか?手に持つと、ほわっとしなる程柔らかく、しっとりとしていて、程よい歯ごたえの香ばしい耳。自然な甘みと塩味も加わって、凄く美味しいです。こちらの食パンは、買ったら先ずは早いうちに1枚そのまま食べてみてほしいですね。焼き立ては他に変えられない美味しさがあります。写真からこの素晴らしさが伝わる時代が早く来ると良いのにと、これほど思ったことはないです。
こちらは、買ってそのままを一枚堪能後、夫マンの夜のおつまみという体でお店の方のおすすめの食べ方をやってみたものになります。材料はマヨネーズとブラックペッパーのみ!こんなにリッチな食パンをマヨネーズパンにしてしまっても良いものかと、少し考えていたのですが、おすすめは裏切らないと早速マヨネーズを塗ります。その後お好きな程のブラックペッパーをかけます。あとはトースターでお好みの香ばしさに焼き上げるだけ。私は大好きなので、ブラックペッパーは結構多めにかけました。個人的にはこれが大正解!
甘さ控えめのパンが、マヨネーズの強さと合わさり、絶妙な味わいに仕上がります。ブラックペッパーのスパイシーさがアクセントになって、これは美味しさが溢れています!小さくカットしておつまみにも、もちろんご飯としてもGOOD!1枚では止まらないかも知れません。このクローバー光さんのリッチな食パンで作る事で、チープさがまるで無く、レストランで出されても違和感がない程の豊かな味わいに。ここの食パンは噛むほどに小麦の甘さと香りの良さを感じられるので、マヨネーズの塩味と自然な甘みが凄くマッチします。あー食べたくなってきた。
食パンに込めた思いと歴史
クローバー光さんは6年前に創業したパン屋さん。今では食パンのみの製造ですが、以前は菓子パン類も作られていたそうです。自営業の傍らでパン作りを行っておられるので、毎週木曜日のみの営業になっています。お客様も増えた頃コロナ禍に入り、旦那様の仕事の関係で当時の行政の対応として飲食物を提供することが出来なくなり、惜しまれつつ休業。それから去年の7月に再びオープンし、食パンのみの提供をするようになりました。
「売れないってなったらもう閉めるしかないけど、やっぱりどうしようって思いましたよね。」そう話してくださるのは、クローバー光の店主、外村(ほかむら)さん。ご挨拶させていただいた時から笑顔が印象的な方でした。その笑顔の向こうに様々な苦労を感じます。
元々、外村さんはパンを焼くのが趣味で、ジャパンホームベイキングスクールという学校に20年以上通いながら資格を取得し、今でも学びを深めておられます。そんな中、友人などに作ったパンを配っていたのですが、次第に「売ってくれない?」と言われることが増え、お店を出す事にしたのだそうです。これはどう考えても、お店の味!
「パン作りが好きというのはもちろんですけど、パン作りすると早起きしないといけないから、体の為にもいいかなと思って始めました。無理がないから楽しいですよ。」一番は、何よりも安心・安全。その信念でパンを作り続けています。
「本当は酵母も手作りがいいんですけど、週に1回だし、他に仕事もあるからなかなか育てるのも難しくて、それだけはインスタントイーストを使用しています。でもそれ以外は徹底して良質の材料だけを使用して作っているんです。」外村さんはクローバー光をオープンさせた時から高原町のフードドライブに食パンを提供しており、食べてくれる子ども達にも思いを募らせます。「子ども達には、やっぱり少しでも良いものを食べてほしいと思います。私がパンを作るからには、使う材料には最大限こだわりたくて、今の材料になっているんです。」
以前は、カナダ産の世界一の粉といわれている「1CW」(ワンシーダブリュ)という銘柄の粉を使用していたそうですが、外村さんの思いとは少し違う側面を感じ、現在の北海道産の低農薬で作られた秋撒き小麦を使用することにしたそうです。ご自身の中で納得のいかないものは一切使わない姿勢に、強い思いを感じます。
実は…
もしかしたら、ファンの方なら早い段階でお気づきの方もいるかも知れません。実は外村さんは某アイドルグループの大ファン!随所にその色を感じることが出来ます。
このレジにある押し花はご友人がオープンに際し、記念品として贈られたもの。カラーリングは全体的に紫です。これはそのアイドルのイメージカラー。「もうね、大好きなんですよ!お客さんに同じファンがいたら是非声かけてくださいね。」と更に笑顔が弾けます。ルール上、その名前を出すことが出来ないのですが、どうでしょうか?お分かりになりますか?
実は冒頭のこのエントランスにも、その色があしらわれています。凄くポップで可愛いなと思っていたのですが、そういう意味があったのかと、思わず私も大笑い。二人でその隠しアイドルに話が盛り上がります。そのグループの中でも紫が「推し」とのことですので、読まれた方に「自分もです!」という方がいましたら、熱い思いを共有して是非盛り上がっていただきたいです。
現在はプルマンブレッド(四角い食パン)、山型食パン、更にレーズン食パンの3種類を作られています。毎週木曜日だけが営業日で、レーズンパンは第四木曜日のみの販売です。すべて完全予約制となっていますので、初めましての方は後ほどお伝えする電話番号からご予約をお願いいたします。2回目以降の方はご希望によりLINEを交換して、そこからもご予約可能。
パンのご予約時に何枚切りが良いか、サンドイッチ用ならどれくらいの厚みが良いかなどにも応じていただけるそうなので、こだわりのある方は是非ご相談ください。お子様の朝ごはん用なので薄めが良いというオーダーもあるようです。
高原町のこだわり食パンはハイクオリティでありながら、リーズナブル。外村さんのこだわりが全面に輝くお店です。是非食べてみてください!
●DATE●
・場所
宮崎県西諸県郡高原町広原119-7
・電話番号
0984-42-0883(FAX同)
090-5083-2535 外村(ほかむら)様
お仕事の都合上、予約はこちらがおすすめとの事です
・営業日
毎週木曜日
・営業時間
14:00-18:00
・ラインナップ(完全予約制)(全て税込み)
・プルマンブレッド 1本810円 1斤410円
・山型食パン 1斤540円
・レーズンパン 1本1188円
※レーズンパンは1本売りのみとなります。
※レーズンパンは第2木曜にも販売の場合もあるそうなので、予めご相談ください。
・クローバー光さん Instagram
(姪っ子さん管理の為、連絡ツールとしては使用できません)