【都城市】NEWオープン!京子ばーちゃんの企業秘密
先日も、テレビで宮崎の餃子の話題があがっていましたが、確かに宮崎の餃子ってお店によっても個性が千差万別で、人によってもお気に入りが違うので、「これが宮崎」というのが無いのも特徴かも知れないですね。
そんな宮崎の餃子畑に新たな花が咲きました!
その名も「KYOZA」(キョウザ)!食後、寝る前、スマホをいじってたら突如として餃子の動画が出てきて胃と脳内が餃子に支配されてしまい、苦しい夜を過ごした事はありませんか?(腹立つくらい経験済)
そんな飯テロを食らった時にも、KYOZAさんはそっとあなたの胃袋に寄り添ってくれます。何故ならこちら24時間の無人販売!いつでも食欲に従って生きていけるってことです。
場所は広原町、博多赤星本店さんと中華料理鋼さんとの共同駐車場になっています。この日は2台程停まっていました。実はオープンの日に伺ったのですが、両店の車で大変な混雑になっており、取材を断念。
なので、ランチタイムを過ぎたブレイクタイム頃に伺うと駐車場も停めやすく余裕をもってお買い求めになれるかなと感じました。両店とも大人気店なので想定内ではあったんですけどね。
KYOZAさんもその点は強く危惧されており、短時間であっても絶対に路上に駐停車することはお控えくださいと仰っています。多くの在庫をご用意されていますので、混雑時には少し時間を改めてご来店をお願いいたします。
現在は1種類の販売。1パックに12個入って500円というお買い求めやすい価格です。上から下までたっぷりと餃子はありますので安心してご来店ください。
保冷剤もご用意下さっていますが、保冷バックを持参するのをお勧めします。持ち帰り用ビニール袋の用意もされていたので、至れり尽くせりで驚きました。
KYOZAさんが想定している範囲では売り切れない量をご用意されており、売り上げ状況を見ながら追加していくそうなので、すっからかんにはならないんじゃないかなと思います。
さっと開けて2パックをお買い上げ。結論から先に申し上げますが、夫婦二人で餃子大好きだと2パックでは足りませんでした!500円単位ですので、500円玉が無かったら偶数パックで買って帰るのもアリだと思います。冷凍だし保存できるし、台所担当にはこの上ないサポーターですよね。
こちら料金箱。両替機がありませんので、奇数パックを購入予定の方は予め500円玉が財布に入っているか確認いただくか、えーい!と偶数パック買って千円札を出すことで解決ですね。現在、現金のみの対応です。
私もしっかりお支払い。先日のニュースでも無人販売が狙われた事件がありましたが、それもあってか投入口は非常に狭くなっています。でもコインやお札はスルッと入るので全く問題ないです。
その横に気になるノートを発見。何年ぶりにこの「連絡ノート」を見たでしょう!ちょっと大人にはテンションが上がるアイテムじゃないですか?!
「このお店以外の人や店の悪口を書かない事」が約束です。私もしれっと書かせていただきました。こういうお店とお客さんのやり取りって読むの楽しいですよね。どんどんノートが真っ黒になるんだろうなぁ。
KYOZAさんの生みの親である「京子ばーちゃん」おすすめの焼き方も貼ってあるので、写真撮って参考にされるのもおすすめです。私は思いっきり参考にして焼いてみました。
焼いていくよ!
今回は2パック焼いていきます。冷凍の状態から焼きましたが、京子ばーちゃん流でしっかり焼けましたので解凍しなくてもOK!
ごま油をちょっと多めに垂らします。火をつける前で大丈夫かなと思いましたが、底がちょっと揚げ焼きのようになることで、がっちりくっ付くことはありませんでした。
餃子を使って全体に油を広げます。24cmフライパンですが餃子24個が良い感じに焼けます。京子ばーちゃんの孫、大草さんが言うところの「なるべくミチミチが良いけど、あんまり近いとひっつく」という絶妙な距離感を取れているような気がします。
水入れます。この時の「ジュワー!!」のオーケストラと香りに愛犬も反応するレベル。この時点から食欲がK点越え。
はい!できました。京子ばーちゃん流ではガス火だったのですが、うちのIHでもこんな感じに焼けました。結構良くないですか?IHの「隅っこ焼けにくい問題」は、くるくるフライパンを中心に移動させながら焼く事で全体がきつね色にカリッと焼けました。
餃子のヒダがとても綺麗な、一つひとつ手包みの餃子です。KYOZAさんの餃子は宮崎県産の豚を使用。中の具は無添加、化学調味料不使用で作られています。
皮は発注をしているそうですが、今後自作も検討されているそうです。これがまた、厚すぎず薄すぎずで餡との絶妙なバランス!
では、我が家ではポン酢にラー油を落としていただきます!
先ず口に入れた瞬間、生姜とニンニク、更にニラのパンチがストレートにヒット!初見から強い攻撃を食らいます。
そこから噛んでいくと、口いっぱいに香味野菜の香りが広がり、同時に豚肉自体の味が合わさって「あ~餃子食べてる~…」という幸せがカラダいっぱいに満ちてゆきます。
豚ひき肉じゃなくて、細かくした豚肉ブロックを食べてるような満足感があります。
脂はジュワジュワに入っていないタイプなので、分類するならさっぱり目になるのかも知れませんが、肉感と香味野菜感がしっかりしているので、それを覆す力強さがあります。甘さ控えめタイプが好みでしたら、これはハマる事間違いなし!ご飯との相性が最高です。飯が進んでしょうがねぇ。我が家、リピ確。
KYOZAのひみつ
この言葉だけで、どんな思いで孫である大草さんがこのKYOZAをオープンさせたのかが伝わってきますね。大草さんにお話を伺うと、もっと温かくて熱い思いを知る事ができました。
KYOZAの生みの親である京子ばーちゃん、こんなに美味しい餃子を作る方ですが、なんと料理人でもなければお店をしていた訳でもないのだそう。これはかなりの驚き!京子ばーちゃんの味はご近所でも大人気で、作るたび配っておられたのだそうです。いいなぁ…。
京子ばーちゃんの味で餃子のお店を出すと伝えると、「餃子を包むときは手伝うよ!」と嬉しそうにされていた京子ばーちゃん。
自分の孫が自分の味を愛してくれるって、きっと私たちが思っているよりも嬉しいことなのだと思います。
そんな京子ばーちゃんの餃子を食べながら気づいたのですが、原材料に「もやし」が入っているではありませんか!しかも他社より具材が細かい。気になるぞ…
大草さんによると「もやし」は京子ばーちゃんのアイディアで、もやしの持つ独特の風味をプラスするなどの働きがあるのだそうです。もちろん、具材を細かめに刻むのも京子ばーちゃんのご指示。
どちらとも詳しい事は京子ばーちゃんしか知らない「企業秘密」。こういうのが婆ちゃんの味なんですよね。
私の婆ちゃんも料理上手で、婆ちゃんしか知らない「企業秘密」があちこちたっぷり詰まっていますが、聞いても「うめぇかい入るっとよ!」(美味しいから入れるのよ!)なんですけどね。
孫の想い
(大草さん)
私の家庭は、私が小学5年生の時に母子家庭となりました。それから母が資格を取る為に大学に通い、その間は祖母が私を育ててくれました。
私たち家族にとって祖母は「母」のような存在なので、祖母がいつも作ってくれていた餃子を皆様に食べていただけて、「美味しい!」と言ってもらえることがなによりも嬉しいです。
まだまだ祖母の味には追い付けていませんが、追いつけるようにこれからも研究、アップデートを頑張ります!
京子ばーちゃんの餃子で「KYOZA」。そこには多くの方が経験する「孫」という立場から感じた想いと、ばーちゃんが家族を想う心がミチミチに詰まっていました。
大草さんの言葉を聞いて自然と涙が出たのは、きっと誰しもが抗えない時の流れを感じているからだと思います。
そんな京子ばーちゃんは100歳を迎えようとするご長寿さん!杖を使ってゆっくりゆっくり歩みつつ、これからも多くの餃子を包んでいただきたいなと思います。
ばーちゃんの味。それはずっと特別で、ずっと心に沁みている味ですよね。