「ごめんね」が言えない子には原因があった!謝れない子にありがちな2つの原因を保育士が解説
こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:6歳の息子について、保育園で担任の先生から「友達とケンカした時に謝ることができない」とよく言われて困っています。どうしたら謝れる子になりますか?
保育園と言えば、友達とのトラブルは付きもの。
「今日はこんなことでケンカがあって・・・」と、お迎え時に担任の先生から話を聞くこともあると思います。
ところが、友達に謝ることができないと聞くとなんだか心配になってしまうもの。
仲直りができないと、この先が不安になってしまう方も多いと思います。
そんな時、私たちは子どもたちとどのように関わっていけば良いのでしょうか?
こちらの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
これで解決!
素直に謝ることができない子は、大きく分けて2つのパターンがあります。
それぞれの原因と、それぞれのケースでの対処方法について解説していきましょう。
ケース1 人に自分の気持ちを伝えることが苦手
多くの子が当てはまるのがこのケースで、「おはようございます」「さようなら」といったの挨拶や、「ありがとう」というようなお礼の言葉もなかなか出てこないのが特徴です。
こういった子は大人に急に抱きついてきて、大人が「何?どうしたの?」と聞くと、そこでようやく会話が始まるようなやりとりを多く目にします。
「ごめんね」という言葉は、自分の非を認めた上で相手に許してもらおうとする行為であり、相手よりも下手に出る必要があります。
そのため、挨拶やお礼の言葉と比べると、言い出すまでのハードルが子どもにとって高いことが分かるのではないでしょうか。
何かあった時にしっかりと謝れるというのは大切なことですが、自分の気持ちを伝えることが苦手な子は、もう少し簡単にできる挨拶やお礼の言葉を自発的に言えるようにすることから始めてみると良いでしょう。
ケース2 謝ると負けてしまうと考えている
「ごめんね」という言葉は、相手よりも下手に出ないといけないことから、「負けたくない」という思いの強い子にとってはなかなか言いにくい一言です。
体が大きくがっしりしていて、行動が早く、叫ぶとダミ声になるような子は、勝ち負けや勝負ごとにものすごく敏感です。
勝つことにこだわってしまうが故に、どうしても謝れない場面が出てきてしまうことが多いもの。
そういった時は、
「自分から謝れるなんて、もしできたらすごいことだと思うよ」
「〇〇くんは心が強いから謝れると思う」
というような、謝れることは強くてすごいことだという視点から関わってみると良いでしょう。
それでも謝ることができなかった場合は、時間を置いて、気持ちが落ち着いてから再度話かけてみてください。
もちろん、相手には「もう少ししてからもう一度話しても良い?」と話しておくようにしましょう。
気持ちが落ち着いてから「さっきの話だけど、一緒に謝りに行ってみない?」と誘えば、おそらく話せるようになることがほとんどだと思います。
無理やり謝らせることのデメリット
「ごめんね」がちゃんと言える子になってほしいという親の想いは、よく耳にします。
ところが、自分のしたことが良くなかったと理解できるようになるまでは、なかなか謝ることができないケースも多くあります。
先ほどご説明した通り、「ごめんね」という言葉は、自分の非を認めた上で初めて出てくる言葉です。
このような「原因」と「結果」が理解できていない状態で無理やり謝らせてしまうと、子どもはむやみに自分を否定されたと感じてしまい、自己肯定感を下げることに繋がってしまいます。
一方で、「こういう時は“ごめんね”と謝るんだよ」と子どもに知らせることに問題はなく、むしろ大切な関わりです。
もし、謝ることができなかったとしても、代わりに私たち親が責任を持って謝ればそれで良いのです。
そういった大人の姿を見てもらうこと自体が、非常に意味のある関わりになります。
しかし、そういった関わりを超えて、謝ることをを強要するのは避けた方が良いでしょう。
いかがでしょうか?
「ごめんね」と謝れるのは大切なことですが、言えなかったとしても、その子に合った関わり方で、自然と言葉が出てくるのを待つのが良いかもしれませんね。
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