言うことを聞かない子に大切なのは距離感だった!?子どもに無視されがちな人の共通点を現役保育士が解説
こんにちは。ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。
Q:子どもが全然言うことを聞かず、子どもとケンカばかりしてしまいます。何をやっても上手くいきません。子どもが無視しなくなる方法はありますか?
皆さんは子どもが言うことを聞いてくれない時に、どのように子どもと話していますか。
色々やってみたものの、結局どれも上手くいかなかったという声もよく聞きます。
子どもが言うことを聞いてくれない時、私たちがどのように関わっていけば良いのでしょうか。
そんな悩みの解決方法についてご紹介していきたいと思います。
これで解決!
結論から言うと、子どもと距離を置くと良いでしょう。
子どもが言うことを聞かなかったり、子どもとケンカばかりになってしまう人の共通点とはなんでしょうか?
それは、親は子どもの全てを把握しておかなければならないと考えていることです。
しかし、これではあまりにも距離感が近くなり過ぎてしまいます。
子どもからすると、親に全てを知られているというのは苦痛になってしまうもの。
それを避けるために親から距離をとり、嫌なことを隠そうと反抗的な態度を示すのです。
しかし、ここで考えたいのは子どもは失敗を通して成長するということです。
反対に言うと、失敗をしないと学べません。
ここでポイントとなるのは、“黙って見逃す”というのも育児の中で大切な1つの関わりだということです。
自分でやると決めたことは自分の失敗だとして責任をとることもできます。
次は同じ失敗を繰り返さないように考えるでしょう。
一方で、親が口を出してしまうと
「うるさく言うから失敗した」
「説明が悪かったから失敗した」
などと親に責任を押し付けることができてしまいます。
ただし、命に関わるような重大なものについてはやり直せません。
そういったものについては止める必要があるでしょう。
しかし、日頃から子どもと適切な距離をとっていれば、度が過ぎる破壊的な行動はまずないと考えて良いと思います。
そのため、子どもを信じてまずは距離をとってみるという勇気を持つことが大切ではないでしょうか。
子どもと衝突を避けるために
ここまで子どもとの距離感について解説してきましたが、子どもと衝突してしまうのは子どもと一生懸命に向き合おうとしている何よりの証拠です。
しかし、子どもも一人で歩みながら成長しています。
向き合おうとすればするほど衝突しやすくなるということは頭に入れておかなければなりません。
子どもも4歳くらいになってくると、歩む速度はかなり早くなってきます。
それだけ自分なりに社会を知り、それに適応しようとしているということです。
だからこそ、無理に向き合おうとするのではなく、同じ方向に向かって一緒に歩いていく程度の感覚で付き合っていくことが大切なのではないでしょうか。
これは友達との距離感を想像していただけたら分かりやすいと思います。
「相手の全ては知らないし、知るつもりもないけど、一緒に過ごす時間はとても楽しい」
友達には友達の考え方ややり方、ペースがあって、それを無理に自分と合わせるように責め立てることはないでしょう。
それこそが、まさに同じ方向を向いて歩くことだと思います。
その代わり、ぶつかることもありませんが並んで歩いていると相手の全ては見えません。
でも、目標(視界に入っているもの)はほとんど同じです。
それで良いのではないでしょうか。
それが親子という誰よりも距離が近い人間関係の中で、平和的に一緒に過ごす方法だと思います。
いかがでしょうか。
子どもとはいえ、結局は自分とは全く違う別の人間。
そんな子どもの姿を認め、適切な距離感を持って付き合っていくことが大切なのではないでしょうか。
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