Yahoo!ニュース

食事中にぼーっとする子には共通点があった!子どもの食事が早くなる2つの方法を保育士が徹底解説

ぽん先生保育士

こんにちは!ぽん先生です。
「少しでも楽しく子育てを!」をモットーに、子育てや育児に関する情報の発信を行っている保育士です。
今回は頂いたご質問はこちら。

Q:4歳の男の子です。食事中にいつもぼーっとしてしていてごはんが全然進みません。どうしたら良いですか?

育児をしていると、子どもの食事に関する悩みは多いと思います。
中でも、食事がなかなか進まなかったり、すぐにぼーっとしてしまうという悩みはよく耳にするもの。
どうすれば時間をかけずに食べられるようになるのでしょうか。
今回は食事中が進まない子の共通点と、それを解決する2つの方法についてご紹介していきたいと思います。

これで解決!

食事中ぼーっとしてしまう子に共通することとはなんでしょうか。
それは、食事に対して興味がないことや、苦手意識を持っているということです。
そして苦手意識を持つ子は多くの場合、長時間かけて完食しなければならない環境で食事をしているということが原因となっています。
その結果、食事の時間が苦痛となってしまい、ますます食べたくなくなるという悪循環に陥ってしまっているのです。

それでは、どうすれば短時間で食べられるようになるのでしょうか。
結論から言うと、自分の食事は自分で盛り付けてもらうようにすると良いでしょう。
そうすることで2つのメリットがあります。

1 量を調節できる

例えば、普段盛り付けられている量が多いと感じている子であれば、自分でやるなら少なく盛り付けると思います。
しかし、それによって子どもたちは「この量なら食べられる!」と思うと、一瞬で食べてしまうでしょう。
それは、食事に見通しを持つことができるからです。
一方で盛り付けられている量が多いと、「どんなペースでどのくらい食べたら終わるのか」ということが分かりません。
これがなかなか進まなくなる原因です。
そのため、最初は極端に少ないかもしれませんが「この量なら食べられる!」と見通しを持って食事ができるようにすると良いでしょう。
また、自分で盛り付けることによって自分が食べられる量を意識するきっかけにもなります。

2 食材を選べる

「苦手なものでも少しは我慢して食べてほしい」という気持ちは多くの方が持っていると思いますが、それが食事に対する苦手意識を持つ原因となってしまいます。
もちろん、味を知った上で食べるか食べないかを決めてもらうのが本当は良いですが、少なくとも食事が進まない子に苦手なものを無理に勧めるのはやめておいた方が良いでしょう。
一方で、栄養面で心配に感じる場合には、別の食材で栄養を補えば良いと気楽に考えて問題ないと思います。

食事は楽しくないと進まない!

さて、ここまで食事中にぼーっとしないためのコツについてお話ししてきましたが、食事で大切なことがもう1つあります。
それは、楽しい雰囲気の中で食事をするということです。
例えば、私たちが仲の良い友人と居酒屋で食事する場面を想像してみてください。
楽しい雰囲気の中での食事は、本当によく進みます。
「もうこんな時間!?」と一瞬で過ぎていく時間に驚いた経験もあるのではないでしょうか。
一方で、レストランで恋人と食事していたとしましょう。
せっかく美味しく料理を食べていたのに、「スプーンとフォークを置き方がおかしい」「スプーンの音がカチカチうるさい」と事あるごとに指摘されたら、なんだか食べる気がしなくなってくると思います。

このように食事中の雰囲気は非常に大切で、その雰囲気のあり方が食欲に直結すると言っても過言ではありません。
そのため、笑顔で楽しく食べられる雰囲気を作っていくと良いでしょう。

一方で、食事マナーについて注意しなくてはならない場面もあると思います。
その場合、可能な限りで食事を始める前に「今日は〇〇に気をつけて食べようね」と伝えておくと良いでしょう。
また、食事中に注意するとしても、まとめて1回で伝えるようにするのが良いと思います。
いずれにしても、事あるごとに指摘するようなやり方は雰囲気が悪くなってしまうため、やめておいた方が良いでしょう。

いかがでしょうか。
食事は生きていくために避けられないもの。
子どもたちの食事から苦痛をなくしていくとともに、楽しく食べられる環境作りをぜひ考えていただけたらと思います。

その他、育児や保育園などの子どもに関する質問はぽん先生の質問フォームより募集中です!

保育士

東京都で働く保育士。「少しでも楽しい子育てを!」をモットーに活動中。

ぽん先生の最近の記事