夏の暑さ一転、気温は10℃~20℃も低下。寒暖差に注意。
関東を中心に記録的な暑さ
勢力の強い高気圧や上空の暖気の影響で、きょうも関東を中心に4月としては記録的な暑さとなりました。
30℃以上の真夏日(上記赤い所)を記録したのは28地点ですが、このうち半数以上の16地点が関東で、いずれも今年初の真夏日となっています。
最も上がったのは群馬県館林の32.1℃で、昨日の島根県川本と並び、今年全国で一番の暑さとなっています。
また東京都心は28.3℃でしたが、青梅では30.0℃まで上がり、2004年と並んで、都内での真夏日出現の最も早い記録となりました。
このように関東を中心にきょうも広く季節外れの暑さとなったわけですが、例外なのは東北北部から北海道にかけて。
昨日より大幅に気温が下がっています。
網走は25℃も気温低下。半袖日和からダウンが必要な寒さに
北海道でも昨日は記録的な暑さとなり、特に網走では27.6℃と、4月としては観測史上3位の高温、20年ぶりの暑さとなりました。
これは真夏の平年値よりも約4℃も高い気温です。
ところが昨夜から気温が急降下。
けさ8時前には0.9℃まで下がり、時折、冷たい雨を観測しましたが、雪が降ってもおかしくないような凍える寒さとなりました。
ちなみに昨日27.6℃の最高気温を観測した時刻、午後1時45分頃のきょうの気温はわずかに3.4℃でした。
なぜこんなことになったのか?
暖かな高気圧から冷たい高気圧へ
昨日は暖かな高気圧の暖気が北海道付近まで流れ込み、フェーン現象も手伝って、記録的な暑さとなりました。
ところがきょうは同じ高気圧でも、大陸で育った冷たい高気圧が張り出してきたために気温が一気に下がりました。
特にまだ非常に冷たいオホーツク海面上からの北風が吹き込んできた網走では顕著に気温が低下することになったのです。
あす(月)は関東付近でも南からの高気圧に変わり、北からの高気圧に支配されるようになるため、一気に気温が下がることになりそうです。
特に冷たい東風が吹きつける関東~東北の太平洋側で顕著に気温が下がる見込みです。
東京は肌寒い20℃?
きょうの最高気温とあすの予想最高気温は以下の通りです。
盛岡23.2℃(6月中旬)→17℃(平年並)
宮古20.9℃(6月下旬)→11℃(3月下旬)
仙台29.9℃(真夏並)→14℃(4月上旬)
福島30.8℃(真夏並)→15℃(4月上旬)
水戸28.3℃(真夏並)→17℃(4月中旬)
東京28.3℃(7月上旬)→20℃(平年並み)
きょう30℃前後まで上がった東北の太平洋側では15℃前後も下がり、一気に肌寒くなるでしょう。日中でも厚手の上着が必要なくらいの所もありそうです。
一方、関東地方でもきょうより10℃前後下がり、日中はせいぜい20℃程度となりそうです。
これはほぼ平年並みの気温とも言えますが、日差しも少なくなるため、気温以上に少し肌寒く感じるかもしれません。
週明けにかけて、寒暖差に注意が必要です。