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複雑怪奇な殺人事件…次男に父親殺害を指示した謎の霊媒師「JUN」は誰だ?

前田恒彦元特捜部主任検事
(提供:イメージマート)

 メディアではあまり大きく取り上げられていないが、仙台地裁で複雑怪奇な殺人事件の刑事裁判が行われている。次男(25)がLINEで「JUN」と名乗る謎の霊媒師から指示されて父親(当時54)を包丁で刺殺したが、その「JUN」は被害者の長男の妻(48)だったのではないかとされる事件だ。

 次男は父親の殺害を認めているものの、共犯とされる女と「JUN」は別人だと述べている。一方、女も自らが「JUN」であることを否定し、事件への関与を全面的に否認している状況だ。弁護側は霊的な存在を信じ込んでいて霊やオーラが見えるという次男の責任能力についても争っている。謎の霊媒師「JUN」は誰だったのか——。

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15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

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元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

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