Yahoo!ニュース

大阪王将「ナメクジ」事件 「勇気ある告発」のはずが実刑に…その意外な理由

前田恒彦元特捜部主任検事
(写真:西村尚己/アフロ)

 仙台市の大阪王将でナメクジが大量に発生しているなどと虚偽のSNS投稿をし、休業に追い込むとともに、店長を誹謗中傷したとして、偽計業務妨害などの罪に問われた25歳の元店員の男に対し、仙台地裁は懲役1年の実刑判決を言い渡した。投稿当時は「勇気ある告発」として称賛の声も上がっていたが、執行猶予が付かなかったのは意外な理由からだった。

この記事は有料です。
元特捜部主任検事の被疑者ノートの定期購読をお申し込みください。

元特捜部主任検事の被疑者ノート

税込1,100円/月初月無料投稿頻度:月3回程度(不定期)

15年間の現職中、特捜部に所属すること9年。重要供述を引き出す「割り屋」として数々の著名事件で関係者の取調べを担当し、捜査を取りまとめる主任検事を務めた。のみならず、逆に自ら取調べを受け、訴追され、服役し、証人として証言するといった特異な経験もした。証拠改ざん事件による電撃逮捕から5年。当時連日記載していた日誌に基づき、捜査や刑事裁判、拘置所や刑務所の裏の裏を独自の視点でリアルに示す。

※すでに購入済みの方はログインしてください。

※ご購入や初月無料の適用には条件がございます。購入についての注意事項を必ずお読みいただき、同意の上ご購入ください。欧州経済領域(EEA)およびイギリスから購入や閲覧ができませんのでご注意ください。
元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

前田恒彦の最近の記事