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【腸活】何から始める?簡単に腸の状態を知る方法

成松由佳管理栄養士

初めまして!
「快腸ナビゲーター」として活動しております、管理栄養士の成松由佳(なりまつゆか)と申します。

私自身が頑固な便秘を解消した経験と、管理栄養士としての知識・栄養アドバイスの経験を活かし「腸から体を整える」方法を発信していきます。

これからよろしくお願いいたします!

今回は最初の記事ということで、
「簡単に腸の状態を知る方法」
について解説します。

「腸活」って、よく話題になっていますが、

・何から始めたらいいんだろう?
・そもそも、今の私の状態でやる必要ある?

なんて思ったりしませんか?

私も、自分が便秘だとは長年気づいていませんでした。
しばらくお通じがなくても「これが普通」「毎日出る人もいるなんて嘘でしょ?」なんて思っていました。

(後に、嘘ではないことを自分の体で思い知ることになります。。)

あなたも以前の私と同じように、気づいていないだけで、実は腸内環境が乱れて便秘になっているかもしれません。

では、自分の腸の状態を知るにはどうしたらよいでしょうか?

最近では、どんな腸内細菌が棲んでいるかを分析できるキットもありますが、もっと簡単に、無料で、誰にでもできる方法があります。

それは

「お通じの状態を観察すること」

です。

理想の便の状態は?

理想のお通じは、

・黄土色
・バナナ状の大きさ、軟らかさ
・スルッと出る

状態です。

より具体的に、便の状態を1~7の段階で示した「ブリストルスケール」では、4の状態が理想とされています。

ブリストルスケール

出典:「看護roo!」看護師イラスト集」

このスケールで3~5の状態であれば、大きな問題はありません。
ただし、1のようなコロコロ途切れる便、またはそれがかろうじてつながっている2の状態では、便秘で便が腸に長くとどまり、水分不足になっていることが考えられます。

今のお通じはいかがでしょうか?

「理想のお通じって思ったより軟らかいし、色も明るいんだな」
「もしかして私も便秘かも…」
「そういえば毎日出ていないな」

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

ただ、実は「毎日出ない=便秘」でもないのです。

ここからは、便秘とはどういう状態か解説していきます。

便秘ってどんな状態?

「慢性便秘症診療ガイドライン2017」では、便秘を

本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態

と定義しています。

また、検査や治療を必要とする「便秘症」と診断されるのは、以下の6つのうち2つ以上を満たす状態とされています。

a. 排便の4分の1超の頻度で、強くいきむ必要がある。
b. 排便の4分の1超の頻度で、兎糞状便または硬便である。
c. 排便の4分の1超の頻度で、残便感を感じる。
d. 排便の4分の1超の頻度で、直腸肛門の閉塞感や排便困難感がある。
e. 排便の4分の1超の頻度で、用手的な排便介助が必要である(摘便・会陰部圧迫など)。
f. 自発的な排便回数が、週に3回未満である。

参照:厚生労働省「e-ヘルスネット 便秘と食習慣」

この内容を裏返して言えば、週3回以上、いきまずにスッキリ出し切れていれば、便秘ではないといえますね。

一方、過去の私のように、毎回トイレで踏ん張ったりお腹をマッサージしたりして、やっとコロコロ便が出る…という方は、やはり便秘のようです。
お通じのたびにこれでは、疲れるし辛いですよね。
腸内環境を整えることで、改善を目指しましょう。

腸活のポイントは、私の公式サイト内のブログに掲載していますので、よろしければ参考にしてみてください。

またこちらでも、追って詳しく書いていきたいと思います。

引き続きよろしくお願いいたします!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

管理栄養士

大学卒業後、管理栄養士資格を取得。大学院修士課程修了後、製薬メーカーでの勤務を経て、栄養指導に従事。自身も食事改善によって長年悩んでいた便秘や肌荒れを克服。現在はフリーランスとして主にWebライターとして活動。研究経験により身につけた科学的根拠のリサーチ力と、栄養相談にて生活に寄り添った提案をしてきた経験を活かし、食事に悩む時間や精神的なストレスを減らせるよう情報提供している。

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