”森保ジャパン”にも好勝負?10月シリーズの”裏日本代表”を選んでみた。
森保一監督が率いる日本代表は最終予選4連勝を目指して、10月シリーズに挑みます。”森保ジャパン”に関しては「伊東のスタメン起用はあるか、初招集の大橋は。”森保ジャパン”10月シリーズの選手起用を読み解く」で考察しましたが、今回招集されていないメンバーで裏日本代表を選考したらどうなるのか。筆者の目線で27人を選んでみました。なお怪我など、現時点で森保監督の招集が難しいと考えられる選手は対象外としています。
GKはパリ五輪で活躍し、現在ベルギーで経験を積んでいる小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン)を守護神として、国際試合でも存在感を出せる前川黛也(ヴィッセル神戸)と野澤大志ブランドン(FC東京)を揃えました。
3バックはブンデスリーガでも見劣りしない身体能力を発揮しているチェイス・アンリ(シュトゥットガルト)、新天地はアンカーやボランチがメインながら、大阪ダービーや浦和戦で、リベロとしての新境地を開拓した田中駿汰(セレッソ大阪)、3バックの左右中央で圧巻の対人能力とダイナミックな展開力を見せる三國ケネディエブス(名古屋グランパス)というファーストセットに。
さらに3バックとウイングバックの両方で国際基準のパフォーマンスが期待できる中野就斗(サンフレッチェ広島)、ACLでも安定感ある守備統率と局面の強さを見せている山川哲史(ヴィッセル神戸)、そして欧州戦線で順調な成長を示している藤井陽也(コルトレイク)でセンターバック陣を構成しています。
左右ウイングバックは”森保ジャパン”のコンセプトになりつつある攻撃性能にも目を向けて選考。右はオランダの名門でしっかり主力に定着している毎熊晟矢(AZ)とドリブルで違いを見せる左利きの金子拓郎(コルトレイク)をチョイス。左は攻撃センスと対人の強さ、機動力を兼ね備える明本考浩(ルーヴェン)と悩めるチームで孤軍奮闘が目立つ大畑歩夢(浦和レッズ)が競う構図です。
東俊希(サンフレッチェ広島)はダイナミズムとデュエルを兼ね備えており、左サイドのスペシャリストとしての期待はもちろんですが、必要に応じてシャドーとボランチもできるポリバレント性もできるところも評価しています。
ボランチはリアル”森保ジャパン”の遠藤航と守田英正を模範に、テクニック以上にボールを奪えて前選択のパスから攻撃に出ていける機動力を重視しました。川辺駿(サンフレッチェ広島)、高嶺朋樹(コルトレイク)、河原創(川崎フロンターレ)、伊藤敦樹(ヘント)の4人ならば、国際基準でもハイレベルな強度を出せるはず。佐野海舟(マインツ)も実力的には当然候補ですが、JFAの方針が定かでないため、今回は保留しています。
2シャドーは国内外にタレントが多く悩ましいところですが、個で違いを作れる打開力と勝負強さをベースに、タイプの組み合わせも考えて選考しました。リーグ戦で11得点7アシストを記録している武藤嘉紀(ヴィッセル神戸)と札幌戦でチームを奇跡的な逆転勝利に導いた宇佐美貴史(ガンバ大阪)は代表経験も豊富ですが、今まさに充実期にあり非常に危険な2シャドーになりそうです。
ポルトガルで抜群の攻撃センスに加えて、明確な数字を残している藤本寛也(ジル・ヴィセンテ)、攻守で無尽蔵のハードワークができる平河悠(ブリストル・シティ)、”ウイイレループ”が話題の山田新(川崎フロンターレ)、J2得点王にまっしぐらの小森飛絢(ジェフ千葉)という6人になりました。武藤と平河は攻撃的なウイングバックとしても面白いかもしれません。
1トップはブンデスリーガとリーグアンで前線の主力を担っている町野修斗(ホルシュタイン・キール)とオナイウ阿道(オセール)を素直に選出。もう一人は真打とも言うべき古橋亨梧(セルティック)という3人に、ハイレベルな競争をしてほしいと思います。正直、リアル”森保ジャパン”にも負けない迫力あるフィニッシュで、チームを勝利に導いてくれるはず。
今回は10月シリーズで”完全アウェー”のサウジアラビア戦、そして新監督のオーストラリアという強豪相手に2連勝を期待しつつ、今回の裏日本代表から一人でも多く、11月シリーズの”森保ジャパン”に食い込んでくれることを願いたいと思います。