デラクルーズが「20-60」に到達する。史上8人目。盗塁だけでなく、三振も両リーグ最多
8月21日、エリー・デラクルーズ(シンシナティ・レッズ)は、5回表の三盗でシーズン60盗塁に到達し、8回表に22本目のホームランを打った。
1シーズンに20本塁打以上と60盗塁以上の「20-60」を達成した選手は、その上の「20-80」と「40-70」を含め、デラクルーズが史上延べ8人目だ。
この8人のうち、半数はレッズの選手が占める。1973年と1976年のジョー・モーガンと1986年のエリック・デービスに、今シーズンのデラクルーズがそうだ。当時の背番号は、モーガンが「8」、デービスは「44」だった。デラクルーズは、デービスと同じ「44」。ちなみに、モーガンの背番号は、永久欠番になっている。
一方、遊撃手として「20-60」は、デラクルーズが初めてだ。モーガンは二塁手、デービスは外野手。リッキー・ヘンダーソンとロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)も、ポジションは外野だ。
また、デラクルーズは、盗塁だけでなく、三振も多い。今シーズンの三振は、両リーグ最多の167を数える。直近の三振は、8月21日の1回表に喫した。それまでの延べ7人中、三桁の三振は、1986年のデービスだけ。それも、100三振なので、デラクルーズは、すでに1.5倍を超えている。
現時点で、デラクルーズに次いで三振が多いのは、157三振のエジキール・トーバー(コロラド・ロッキーズ)だ。その差は10三振。このままいくと、デラクルーズは、盗塁王&三振王となる。それについては、6月にこちらで書いた。
◆「レッズの赤い彗星は、36盗塁だけでなく95三振も最多。このまま、盗塁王&三振王なら史上初!?」
ちなみに、デラクルーズの四球は55だ。過去7人の「20-80」のなかでは、デービスの68四球が最も少なく、あとの6人は80四球以上を記録している。