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60本塁打までジャッジは5本、大谷は7本。残りは6試合。これまで6試合にこの本数を打ったことは…

宇根夏樹ベースボール・ライター
アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)Sep 22, 2024(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 9月22日、アーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)は55本目、大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は53本目のホームランを打った。

 今シーズン、60本塁打に到達する可能性があるのは彼らだけ、と言っていいだろう。他に、45本塁打以上の選手はいない。3番目に多いのは、43本塁打のアンソニー・サンタンデア(ボルティモア・オリオールズ)だ。

 ヤンキースもドジャースも、9月22日は、156試合目だった。レギュラーシーズンの残りは、あと6試合だ。ちなみに、両チームとも、ポストシーズン進出は、すでに確定している。

 ジャッジは、6試合のスパン――連続する6試合――に5本以上のホームランを打ったことがある。その直近は、8月20日~25日の6試合だ。各試合の本数は、1本、2本、1本、1本、0本、2本。計7本塁打を記録した。

 この6試合は、いずれもホーム・ゲームだった。ヤンキースは、ここからの6試合をホームで行う。ボルティモア・オリオールズとピッツバーグ・パイレーツの両チームと3試合ずつだ。

 ジャッジのホームランは、ホームで28本とアウェーで27本なので、本数はほとんど同じだが、出場試合と打数はアウェーのほうが多い。ホームラン1本当たりの打数は、ホームが8.96、アウェーは10.89だ。

 一方、大谷は、6試合に7本塁打以上を記録したことがない。2021年6月の2021年6月と直近(9月17日~22日)の6試合に6本塁打が最も多い。また、ここから、1試合に1本のホームランを打っても、60本塁打には届かない。

 ただ、前例がないから不可能、ということにはならない。

 ドジャースは、9月24日~29日に、ホームでサンディエゴ・パドレスと3試合、アウェーでコロラド・ロッキーズと3試合を行う。ロッキーズの本拠地、クアーズ・フィールドは、打球がよく飛ぶ「打者天国」だ。

 今シーズン、大谷のホームランは、ホームで28本とアウェーで25本。それぞれのペースは、10.50打数/本と12.68打数/本だ。クアーズ・フィールドでは、通算11試合で3本塁打、13.33打数/本。今シーズンの4試合は、2本のホームランを打ち、9.00打数/本を記録している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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