Nintendo Switch後継機、8インチ画面の「試作機」写真が登場。正式な製品名も明らかに?
PS5 Proが正式発表された余韻もさめやらぬなか、Nintendo Switch後継機(通称「スイッチ2」)の噂話がラッシュとばかりに相次いでいます。
まず、正式な製品名は本当に「Nintendo Switch 2」ではないか?との可能性が浮上しました。
任天堂のハード・ソフトに関するリーク情報が集まる海外掲示板Famiboardsに、中国の工場でスイッチ2の生産が始まり、従業員1人当たり1000台/日のノルマが課されているとの投稿あり(Reddit経由)。
初代スイッチよりもわずかに大きく、ベゼル(画面の額縁)が狭く、黒と白のJoy-Conが付き、側面に「2」と書かれていた……ということから「Nintendo Switch 2」になると推測されているしだいです。もっとも、情報元はリークの実績が乏しい人物のため、どれほど信ぴょう性があるか不明です。
が、台湾メディア経済日報も「前機種より大型化、バッテリー持続時間も長く、複数のAI機能」と報道。ボディが大型化してバッテリー持ちが良くなる可能性が高まった格好です。「AI機能」とあるのは、内部的に粗く描画してAIでアップスケーリング(解像度を上げる)DLSS技術のことでしょう。
そこまでは既報の通りですが、気になるのが「2画面デザイン」と書かれていることです。ニンテンドー3DSのような折りたたみ方式か、それともWii Uのような「外部のテレビに映像出力、本体ディスプレイにも表示」方式かは触れていません。
ほぼ時を同じくして、ゲーム業界メディアGamesIndustryのChris Dong編集長も「(初代スイッチの)画面はマトモだが、数が少なかった気がする」と思わせぶりな発言をしています。
現行スイッチより一回りデカい「スイッチ2の試作機」
そんなフワッとした噂話のあと、スイッチ2の「工場でのプロトタイプ」と称する画像が中国のサイトに登場したと報告がありました。
同時に公開された画像は、一部は実物のパーツであり、一部は予想CG画像という構成です。そして後者は「多大なコストをかけて」アクセサリーメーカーからシェルモデル(ダミー)を入手し、解析した寸法を元に作ったと主張しています。
今回の画像では、スイッチ2は現行モデルよりも一回りデカく、大きなディスプレイを搭載し、Joy-Conにもマグネット式のサイドレールあり。本体の上側と下側にはUSB-Cポートが1つずつあり、物理カードスロットも備わっています。要は「スイッチのデザインそのままに大型化」という、3DSに対する3DS LLのような印象です。
具体的な寸法は、画面サイズが8インチ、(Joy-Con取付け時の)寸法は縦115mm×横270mm×厚さ14mmとのこと。現行のスイッチ有機ELモデルは7インチ画面、縦102mm×横242mm×厚さ13.9mmであり、上記の画像とも一致しています。
ほか、詳しいスペック情報も公開。搭載RAMは12GB LPDDR5X(転送速度7500MT/s)、内蔵ストレージ容量は256GBとのことで、以前のリークを裏付けています。初代スイッチと比べてRAMは3倍、ストレージは8倍です。
このデータを元に、実際に3Dプリンタでモックアップを作ったYouTuberも現れています。現行スイッチとのサイズ感の違いが分かりやすいですね。
価格に関しては、経済日報は400ドルとの予想を述べていました。単純に日本円に換算して税込にすると6万円程度となり、約3万8000円の有機ELモデルから大幅な値上げとなります。
それでも任天堂は、PS5の値上げやPS5 Proの約12万円と比べれば良しとするのか、ないし「家族向け」を重視して安く抑えるのか、続報を待ちたいところです。