SDGS ゴール14 「海の豊かさを守ろう」について学ぼう その1
SDGSとは?
SDGsとは、2015年9月の国連サミットで全会一致で採択された持続可能な開発目標です。経済的に成長をして豊かな生活を求めるのと同時に、温暖化などの環境問題にも対応し、持続可能な社会の実現を目指すための指針です。また、SDGsは「誰一人取り残さない」を合い言葉に、人権にも配慮をして、誰もが平等に豊かさを享受していくことを目指したものです。日本でも、ここ数年、カラフルなSDGsのロゴを至るところで見かけるようになりました。
SDGsの重要な点は、社会全体で取り組むと言うことです。これまでの環境に関する国際条約は、国家が調印をして、国が主導で取り組むのが一般的でした。国が国内法を整備するなどして、条約の内容を実現しようということです。SDGsは、国家ばかりでなく、企業や個人など社会全体でゴールの実現を目指すことが期待されています。我々一人一人が、自分たちで何ができるかを考えて、参加をすることが求められているのです。
SDGsの構成
SDGSは17個のゴールと169個のターゲットからなります。ゴールは、貧困、飢餓、教育、エネルギーイノベーション、気候変動、平和など多岐にわたります。これらのゴールを実現するために、達成すべき具体的な目標としてターゲットが設定されています。
ゴール14の達成状況
国別にSDGsの達成度合いを評価したレポートが毎年6月に公開されます。それを見れば、進捗状況が一目瞭然というわけです。2020年6月に公開された最新の結果はリンク先から見ることができます。
The Sustainable Development Report 2020
日本の結果はこちらにまとめられています。
日本のスコアは、79.2点で、世界166カ国中、17位でした。4教育、9産業と技術革新、16平和の3つのゴールでは、SDGsがすでに達成されています。一方で、実現のために努力が必要なゴール(黄色、オレンジ、赤)も多く残されています。特に進捗が遅れているのは、5性の平等、13気候変動対策、14海の生命、15地上の生命、17パートナーシップの五つです。
それぞれのゴールごとに、得点や順位も公開されています。ゴール14は、すべてのゴールの中で達成度が最も低い上に、スコアに改善が見られません。日本社会全体として、優先的に取り組む必要があるということです。「では、何をやれば良いのか」については、次回以降の記事で詳しく説明します。