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【富田林市】その名もずばり富田林街道!毛人谷から寺内町まで、富田林街道の一部を歩いてみました。

奥河内から情報発信奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

富田林の寺内町はこの地域一の大きな町だったため、古くからある街道が集結しています。具体的には、東高野街道や巡礼街道などがありますね。今回さらに、富田林街道という通りを地図で見つけました。

富田林街道をどこで見つけたのかと言えば、残念なことにこちらのYahoo!ではなく、他社様の地図上です。「富田林街道」と4か所も明記しています。そこで「富田林街道」はどういう街道なのか調べてみました。

富田林街道とは、堺と奈良県の御所を結ぶ街道とのこと。具体的には上の地図で示しましたが、起点は三国ヶ丘駅の近くの黒土というところで竹内街道から分かれています。美原区の南側を通り、途中喜志との分岐点、平尾峠を経由し富田林寺内町に向かっています。

平尾峠付近
平尾峠付近

調べると現在の大阪府道35号堺富田林線とほぼ同じ道のようで、府道は寺内町のすぐ手前、旧国道170号線まで続いています。つまり昔も今も主要な道であるようです。ちなみに「大阪府誌」によると道の幅は約8~9尺(約2.4~2.7メートル)あったそうです。

寺内町に入ってから、いったん東高野街道と合流したのち、石川を渡り河南町、千早赤阪村を経由して、水越峠を越えて奈良県の御所までが富田林街道です。またこの区間は千早街道という名前もついています。

千早赤阪村
千早赤阪村

このルートは、途中の千早赤阪村の森屋あたりまでは富田林駅から千早ロープウェイ方面に向かって走っている金剛バスのルートとほぼ同じようで、森屋からは国道309号線沿いになり、建水分神社の前を通って水越峠を越えて奈良県の御所に向かっています。

富田林街道を堺から御所まで歩きたいところですが、とても1日では歩ききれません。さらに富田林街道といいながら富田林市外がほとんど。そこで富田林の中心部分、大阪外環状線より南側の毛人谷(えびたに)のあたりから寺内町まで歩いてみました。

ということで、夕方の涼しい時間になってから富田林街道を歩いてみることにしました。夕方から歩いたのは、この日はちょうど今年の寺内町燈路が行われた日だからでもあります。

大阪外環状線を渡ったところ、昭和町2丁目交差点から南方向に歩いていきます。

この道はまだ大阪府道35号線です。そのため道幅が広いです。

歩いていると遠くに山が見えてきました。

山の手前に大きなアンテナが見えます。NTTの建物ですが、富田林ビルというそうです。

道路を電車が横切っていきました。近鉄長野線です。

踏切のマークがありますが、その左にはコノミヤやエディオンの看板がありますね。

そうなんです。富田林街道沿いにコノミヤ富田林店があります。その他エディオン富田林店やキャンドゥコノミヤ富田林店など複数のお店が入っています。

踏切の前に来ました。富田林街道は踏切を越えていきます。

踏切を越えている最中です。こちらは富田林駅方向で、富田林駅から複線になる関係で、もう一本のレールがスタートしている様子が見えます。

ついでに反対側を見ると単線のレールが河内長野方向に向かっています。

旧国道170号線に出てきました。常磐町交差点です。大阪府道35号線はここで終わりです。この先にはふたつの細い道が見えますが富田林街道は左側です。つまり右側の車のライトが照らされていないほうの道です。

右側に高い塀のある道沿いに富田林街道を歩いていきましょう。寺内町方面に向かっている道は急に細くなりました。

富田林街道は引き続きまっすぐの道なので迷う事はありません。

引き続き歩いた先にも山が見えてきます。富田林街道は富田林の中心部を抜けると奈良に向かって、金剛山と大和葛城山の間を抜けていくわけですね。

先程の富田林ビル、NTTの建物の前を通ります。

振り返ると、ちょうど大平和祈念塔(PLの塔)の姿も見えてきました。

最初にもお伝えした通り寺内町燈路の日のため、富田林西口駅からの道と交差している地点では、そのまま寺内町方面につながっているため、灯篭と寺内町中心部に向かって歩いている人の姿がありました。

寺内町塘路の灯篭はこのように本物のろうそくの火を使っているところが良いですね。

引き続き富田林街道の南側を歩いていきます。

また右側に塀が見えてきましたが、これは浄谷寺のものです。

浄谷寺の建物が見えてきました。暗くなろうとしているところで見える寺院の建物群はなかなか良い風景ですね。

浄谷寺を過ぎたあたりになると、道が急にカーブを描きます。

ここで右側からの道と合流し、富田林街道は左方向、寺内町の中心部方面に向かいます。

この道をまっすぐ歩けば寺内町の中心に行けます。

富田林街道は寺内町でも西側から入ってきた関係で、この辺りはまだ重要伝統的建造物保存地区の外のようです。

西筋を越えると、一気に寺内町らしい雰囲気のある建物が見えてきました。富田林街道は次の市場筋を越えた次の富筋で、東高野街道と合流します。

ということで、富田林街道の一部を歩いてみました。短い距離なので、ちょっとした散歩にも良いです。東高野街道や巡礼街道とは違う街道という意識をしながら歩いてみるのも普段と違って面白いです。

富田林街道
住所:大阪府富田林市昭和町1丁目、本町、富田林町
アクセス:近鉄富田林駅から徒歩10分以内

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奥河内地域文筆家(河内長野市・富田林市)

河内長野市の別名「奥河内」は、周囲を山に囲まれ3種類の日本遺産に登録されるほど、歴史文化的スポットがたくさんある地域です。それに加えて、都心である大阪市中心部に乗り換えなしで行ける複数の大手私鉄(南海・近鉄)と直結していることから、新興住宅団地が多数造成されており、地元にはおしゃれな名店や評判の良い店なども数多くあります。そして隣接する富田林市もまた、歴史文化が色濃く残る地域。また南河内地区の中核都市として、行政系施設が集まっています。これを機会に、奥河内(一部南河内含む)地域に住んでいる人たちのお役に立つ情報を提供していければと考えています。どうぞよろしくお願いします。

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