青森のりんごをちょっとお洒落に「薄紅百顆」に青森県産紅玉の甘酸っぱさをぎゅっと閉じ込めて
どら焼きに大福、みたらし団子…ほっぺたがおちそうになってしまう毎日のおやつから、洗練された意匠と繊細な味わいに思わず深く深呼吸をしたくなるような上生菓子と、和菓子のバリエーションは実に多彩。
その中には、お砂糖と素材だけというシンプルな和菓子も。甘納豆をはじめ、栗、さつまいも、無花果など旬の味わいにお砂糖をあわせた半生菓子やお干菓子は、ある程度お日保ちもするので贈答品やお土産にも人気の御菓子のひとつ。
創業1918年、青森県の老舗和菓子屋「おきな屋」さんにも、青森県ならではの特産品、りんごを使用したロングセラーの銘菓がございます。今回はおきな屋さんの「薄紅百顆」をご紹介。
青森県産の紅玉をスライスし、じっくりとお砂糖で煮含めたあとに乾燥させたりんごのグラッセ。林檎には非常に沢山の品種がございますが、紅玉を採用しているのはやはり強かな酸味。サンふじ、王林など黄色いりんごを中心に甘味の強い品種ではなく、あえて紅玉を使用することにより、お砂糖とあわせた時の甘酸っぱいという絶妙な塩梅の味わいを実現。舌先に触れた瞬間は、ややひんやりとした温度を体感。また、一口目からいきなり砂糖の甘味がガツンと飛び込んでくるわけではなく、一歩先の豊かな酸味と甘みが素早く絡み合います。
咀嚼するたびに、皮と果肉の間の酸味がじわじわと滲み出てくるので、お砂糖をしっかり纏ったりんごの果肉とジューシーで心地よい味わいに。栗や無花果とは異なる、ほんのりさっぱりとした余韻を残してくれます。
また、薄紅は一枚の紅玉のスライスですが、薄紅百顆は芯と種が取り除かれた一口サイズ。なにか甘いものが欲しい時、ちょっとリフレッシュしたい時なんかにもぴったりなので、オフィスへの差し入れなんかにも重宝しそうですね。
旬の果実と白餡や求肥をあわせた大福にもときめきますが、紅茶やワインなんかと一緒にあわせても楽しめるような重厚感と爽やかさを兼ね備えたりんごの御菓子も、実りの秋には取り入れたいところです。
<おきな屋(赤い林檎)・佃店>
公式サイト(外部リンク)
青森県青森市中佃2-22-6
017-741-7785
9時30分~18時
不定休