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今年度の「花園」こと高校ラグビーは4枠増。関東、近畿、中国、九州ブロックの準優勝校から1チームずつ

斉藤健仁スポーツライター

7月2日、東京・日本ラグビー協会にて高校ラグビー活性化プロジェクトの記者会見が行われた。全国高校ラグビーの第95回記念大会枠と準決勝、決勝の日程変更について発表され、今年度の花園は4校増やされて55校が出場することになった。

◇第95回記念大会枠について

全国47都道府県・51校の出場校に4校を記念大会枠として加え、55校の出場とする。

※選考基準

地方予選決勝において、強豪校に僅差で敗れ全国大会に出場できない高校に出場機会を与えることを目的に、全校大会で過去10年間にベスト4に入りの実績を持つ高校が所属するブロック(関東・近畿・中国・九州ブロック)に各1校出場枠を増枠する。増枠する都道府県については、各ブロックの高等学校体育連盟ラグビー専門部門が決定する。複数校出場する都道府県(つまり東京都や大阪府)は対象外となる。

◇準決勝・決勝の日程変更

1月3日の準々決勝、1月5日の準決勝、1月7日の決勝という開催日程を、出場選手のコンディションの考慮、また、決勝戦を祝日に開催することでより多くの方に観戦していただけるよう、第95回大会は1月7日準決勝、1月11日決勝の開催とする。

◇女子セブンズが15人制の試合に

またこれまで全国高校ラグビー大会の開会式の後に開催していた女子選手による「U18花園女子セブンズ」を、15人制ラグビーの試合として実施することになった。

日本ラグビー協会・特任理事の柴田淳氏のコメント

「2020年度が100回目大会ですが、その大会は2019年がラグビーワールドカップと2020年東京オリンピックがすでに終わった後なので、90回大会に続いて95回も記念大会となりました。

90回大会と選び方を変えましょうということで、全国は9ブロックに別れているのですが、1枠ずつ4つのブロックに増しましょうということになりました。過去10年の花園のベスト4の所属数を考慮し、近畿、九州、関東、中国の順で決まりました。より実力の高い地域から選びましょうという考えです。11月23日、準優勝チームから各ブロックが推薦する高校が決まり、それを実行委員会が決定することになりました。

また安全対策という面もあり花園の準決勝と決勝の日程を変更しました」

スポーツライター

ラグビーとサッカーを中心に新聞、雑誌、Web等で執筆。大学(西洋史学専攻)卒業後、印刷会社を経てスポーツライターに。サッカーは「ピッチ外」、ラグビーは「ピッチ内」を中心に取材(エディージャパン全57試合を現地取材)。「高校生スポーツ」「Rugby Japan 365」の記者も務める。「ラグビー『観戦力』が高まる」「ラグビーは頭脳が9割」「高校ラグビーは頭脳が9割」「日本ラグビーの戦術・システムを教えましょう」(4冊とも東邦出版)「世界のサッカー愛称のひみつ」(光文社)「世界最強のGK論」(出版芸術社)など著書多数。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。1975年生まれ。

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