震度6強 北海道安平町 断水続く 住民女性が必要な支援を現場から発信 むかわ町への支援も呼びかけ
■断水続く安平町 女性から映像とどく
震度6強の揺れに襲われた北海道安平町で避難生活を続ける住民の方から8bitNewsに映像が届きました。
町内でいまも続く断水に苦しんでいます。
安平町は、チーズ発祥の地で全国的にも酪農の草分けとして知られ、近年は軽種馬の産地としても知られた「早来町」と、アサヒメロンと赤いひまわりのマチ「追分町」が合併して誕生した町です。
人口は約8千人あまり。新千歳空港のある千歳市、震度7の揺れを観測した厚真町に隣接しています。
6日から町内の6か所に避難所を設置して、住民に食料などの配布も続けています。
映像を送ってきてくれた住民の女性は、地震で家が住めなくなり町内の祖父母の家に避難しています。
一部の地域を除き電気の復旧は進んでいます。しかし、水が使えない生活が続き、心と身体の疲労がピークに達しているといいます。
女性は「電気は回復したので大丈夫ですが水が出ないのでトイレは流れないですし、お風呂にも入れないので早く水道が復旧して欲しいです」と語ります。
また「飲み水はあるんですが水洗トイレを流す水は飲み水を使うともったいないと思ってみんな流せずにいるので余るぐらいの水があればと思います。食べ物はライス等は出ていますがスープ類はないので辛いです」と厳しい避難生活の実情を語っています。
さらに必要な支援については、「安平町はガソリンと水と飲み物と食べ物が底をついています。幼い子たちに▼オムツやミルク ▼離乳食 ▼おしりふきなど必要なものや、我慢が限界にきてる子供達にお菓子を寄付してあげてください!ガソリンはもうありません」と訴えています。
食料は避難所から配られるもので凌いでいるといいます。
老人ホームのお年寄りも多数避難しているとのこと、▼常備薬 ▼尿取りぱっと ▼お年寄り用オムツが必要だと、ツイッターなどを使って支援を呼びかけています。
さらに、必要なのは物資の支援だけではありません。
女性は心の支援の必要性も伝えています。
「出来ればカウンセラーも避難所にいって話を聞いてあげるでもいいです支えてあげてください」
■「安平町だけでなく、報道が少ないむかわ町にも支援を」と呼びかけ
地震発生から3日目の夜を迎えました。
北海道での今回の地震では深刻な被害で自治体の受け入れ態勢が整っておらず、ボランティアの支援を受けられていない地域が目立ちます。
安平町には自衛隊の支援は入っていません。
全国からの声援と支援が被災した方々の支えになります。
しかし、SNSでは被災者の心を傷つけるような書き込みも散見されます。女性もそうした書き込みに胸を痛めています。
一方で、女性は安平町と同じ、震度6強の揺れに襲われたむかわ町の報道が少ない状況に気を揉んでいます。物資が足りないという訴えが女性の元にも寄せられているといいます。
「むかわ町が何故かあまり放送されておらず支援が全然きていないようなのでむかわ町へ食べ物や離乳食、オムツ、水やおしりふき、タオルや、着替えなど寄付して頂けるように拡散して頂けるとありがたいです」と、ツイッターでの呼びかけも続けています。
※8bitNewsでは、代表の堀のLINE ID junhori1 を公開して、発信の支援が必要な方々からの連絡を受けつけています。北海道での地震だけではなく、西日本豪雨、台風21号など被災した地域にお住いの方はご活用ください。