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コロナ禍でどう動いた?コンビニのクリスマスケーキ2020振り返り&2021動向

笹木理恵フードライター
切り分け不要の個食ケーキが、コロナ禍で人気 ※画像提供/ローソン

昨年に引き続き、2021年もコロナ禍でのクリスマスとなります。おうち で過ごすクリスマスが主流になる中、コンビニのクリスマスケーキはどんな特徴があるのでしょうか。コンビニ各社の2020年度の振り返りと、2021年度の取り組みについて解説します。

【セブン‐イレブン】本格感のある、専門店・ホテル監修のケーキを強化

「gelato piqueブラウンベアの焦がしバターキャラメルケーキ」(直径約12cm/3~4人分/税込4,309円)。昨年に続いて今年も人気傾向に ※画像提供/セブン‐イレブン
「gelato piqueブラウンベアの焦がしバターキャラメルケーキ」(直径約12cm/3~4人分/税込4,309円)。昨年に続いて今年も人気傾向に ※画像提供/セブン‐イレブン

コロナ禍で初めて迎えた、2020年のクリスマス。セブン‐イレブンでは、コロナの第三波が始まった11月頃から予約が好調に推移して、早期に在庫がなくなる商品も多かったそうです。

2021年のクリスマスのテーマは、「身近なセブン‐イレブンで揃う!簡単で豪華なおうち時間」。昨年に引き続き、コロナ禍のクリスマスを想定し、ご自宅近くのセブン‐イレブンで有名店の美味しいケーキが購入できるように、専門店や有名ホテルの監修商品を強化。昨年に比べ有名店監修ケーキを3品追加し、全33品(アイスケーキ4品を含む)をラインナップしています。

「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ德永純司監修 モンブランノエル」(直径約12cm/3~4人分/税込3,996円) ※画像提供/セブン‐イレブン
「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ德永純司監修 モンブランノエル」(直径約12cm/3~4人分/税込3,996円) ※画像提供/セブン‐イレブン

今年初登場となるのが、パティシエの世界大会で受賞歴もある「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」の德永エグゼクティブシェフパティシエが監修した「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 德永純司監修 モンブランノエル」。ナッツ生地の上に、マロンバタークリームやマロンソース、マロンクリームなど栗のパーツと、味わいや食感のアクセントとなるフィアンティーヌやココアスポンジなどが幾層にも重ねられていて、本格的な味わいが楽しめます。

「ピエール・エルメ シグネチャー ガトー ド ノエル ア ラ ピスターシュ」(直径約12cm/2~3人分/税込4,298円) ※画像提供/セブン‐イレブン
「ピエール・エルメ シグネチャー ガトー ド ノエル ア ラ ピスターシュ」(直径約12cm/2~3人分/税込4,298円) ※画像提供/セブン‐イレブン

チルドスイーツでも監修商品が人気だった「ピエール・エルメ シグネチャー」監修のクリスマスケーキが、「ピエール・エルメ シグネチャー ガトー ド ノエル ア ラ ピスターシュ」。艶やかなグラサージュの下は、ピスタチオ風味のマスカルポーネクリームと、ミルクチョコレートクリーム、ピスタチオ風味のダコワーズ生地。洗練されたビジュアルも魅力の、特別感のあるケーキです。

その他、有名店監修ケーキでは、鎌倉発のチョコレートブランド「MAISON CACAO」や、「ホテル椿山荘東京」なども要チェック。さらに、健康を気遣うお客様向けに、糖質を50%カットした「糖質50%カット ベイクドチーズケーキ」(税込2,592円)なども揃えており、ニーズに合わせて選ぶことができます。

2021年も、おうち需要の高まりからか予約も好調に推移しており、とくに有名店・ホテルの監修ケーキが人気だそうです。お目当てのケーキがある方は、早めのご予約をおすすめします。

【ファミリーマート】コンセプトは「1人1人が楽しい、おうちクリスマス」!

「『ディズニー ツイステッドワンダーランド』クリスマスケーキ」(直径約13cm/2~3人向け/税込3,990円)は、オリジナルエコバッグ付き ※沖縄県を除く ※画像提供/ファミリーマート
「『ディズニー ツイステッドワンダーランド』クリスマスケーキ」(直径約13cm/2~3人向け/税込3,990円)は、オリジナルエコバッグ付き ※沖縄県を除く ※画像提供/ファミリーマート

ファミリーマートでは、2019年より香取慎吾さんとコラボレーションしたクリスマスケーキを展開。2020年にはラインナップを2品に増やし、幅広い年代の多くのお客様から好評でした。

2021年のクリスマスは、「ファミマのうますぎクリスマス」がコンセプト。クリスマスケーキは、アイスケーキを含め全29品。ご自宅でクリスマスを過ごされる方も多いことを想定し、おうちクリスマスを華やかに彩る専門店監修のケーキのほか、様々なニーズに合わせた人気キャラクターのコラボケーキを昨年より増やして展開しています。

キャラクターのピックを飾って楽しめる「ちいかわ みんなで雪遊びケーキ」(直径約13cm/2~3人向け/税込3,990円)。オリジナルの「さすまた」フォーク付き ※画像提供/ファミリーマート
キャラクターのピックを飾って楽しめる「ちいかわ みんなで雪遊びケーキ」(直径約13cm/2~3人向け/税込3,990円)。オリジナルの「さすまた」フォーク付き ※画像提供/ファミリーマート

コラボケーキは、ディズニー「ツイステッドワンダーランド」や、ナガノさんの人気キャラクター「ちいかわ」、週刊少年ジャンプの人気漫画「僕とロボコ」など、多様な層に向けた内容に。直径12~13cm・2~3人向けの買い求めやすいサイズが中心となっています(一部商品は、予約終了)。

「ルージュ・ブランシュ監修 ガトーブランシュ(5号)」(約15cm/4~6人向け/税込3,750円) ※画像提供/ファミリーマート
「ルージュ・ブランシュ監修 ガトーブランシュ(5号)」(約15cm/4~6人向け/税込3,750円) ※画像提供/ファミリーマート

ファミリーマートのおすすめ、1品目は、「ルージュ・ブランシュ監修 ガトーブランシュ(4号・5号)」。パティスリー「ルージュ・ブランシュ」監修による定番のいちごショートケーキ。口どけのよいスポンジ生地に、あと味すっきりのホイップクリームを合わせた自信作です。

「ミルフィーユ・シャンティ(直径約14cm/4~6人向け/税込3,200円) ※画像提供/ファミリーマート
「ミルフィーユ・シャンティ(直径約14cm/4~6人向け/税込3,200円) ※画像提供/ファミリーマート

2品目は、「ミルフィーユ・シャンティ」。ファミリーマートのクリスマスケーキのシグネチャーになりつつある、人気のケーキです。特徴はなんといっても、サクサクのパイ生地。濃厚なカスタードとバニラクリームの2種類をサンドし、仕上げにホイップクリームとスライスアーモンドをデコレーションした、見た目もリッチなケーキです。

その他、「ケンズカフェ東京」監修のチョコレートケーキや、「パティスリー キハチ」監修のブッシュドノエル、「上林春松本店」監修の宇治抹茶のケーキなど、名店の監修ケーキも多彩なラインナップ。今年の予約状況は、従来の店頭予約から「ファミペイWEB」からの予約が増えているそう。また、キャラクターコラボのケーキについては、購入特典(ノベルティ)付きの商品が、予約開始時から多くの反響があるそうです。12月1日まで早割の特典もあるので、チェックしてみてくださいね。

【ローソン】個食ケーキが充実&人気ブランドの初監修ケーキも!

12種類のプチケーキが楽しめる「Uchi Café プチフール詰め合わせ 12個」(税込3,200円)※画像提供/ローソン
12種類のプチケーキが楽しめる「Uchi Café プチフール詰め合わせ 12個」(税込3,200円)※画像提供/ローソン

ローソンでは、2020年度のクリスマスケーキの販売高は、前年比で15%増加。コロナ禍でのおうちクリスマスニーズに対応した切り分け不要の詰め合わせケーキや、少人数で食べやすいプチ贅沢ケーキ、人気アニメ「鬼滅の刃」とのコラボケーキなどが好調だった点がその理由として挙げられます。

「Uchi Café×GODIVA ノエルショコラ 4号」(税込4,950円 ※画像提供/ローソン
「Uchi Café×GODIVA ノエルショコラ 4号」(税込4,950円 ※画像提供/ローソン

2021年度も、引き続き感染予防のため自宅でのごちそうニーズが高いと予測し、個食ケーキのラインナップを、4個、8個、12個入りと充実。また、「おうちで贅沢」ニーズに対応し、クリスマスケーキでは初となるGODIVA監修チョコレートケーキや、パティシエの青木定治氏監修のケーキも揃えています。

「Uchi Café Spécialité ノエル栗ごこちモンブラン(4号相当)」(税込3,950円)※画像提供/ローソン
「Uchi Café Spécialité ノエル栗ごこちモンブラン(4号相当)」(税込3,950円)※画像提供/ローソン

そして、チルドスイーツの人気ブランド「Uchi Café Spécialité(ウチカフェ スペシャリテ)」のクリスマスケーキも登場。「Uchi Café Spécialité ノエル栗ごこちモンブラン(4号相当)」は、マロンスポンジ、マロンムース、栗ダイス、マロンホイップクリーム、マロンクリームを重ね、栗の渋皮煮をトッピング。栗の味わいを堪能できるケーキになっています。

「Uchi Café×GODIVA プティフール テリーヌ&オペラ」(税込700円)※画像提供/ローソン
「Uchi Café×GODIVA プティフール テリーヌ&オペラ」(税込700円)※画像提供/ローソン

ローソンからはさらに、12月24日、25日のクリスマス限定で、予約せずとも店頭で購入できるクリスマスケーキのラインナップも発表されました。GODIVA監修のクリスマスケーキの味をミニサイズで楽しめる「Uchi Café×GODIVA プティノエルショコラ」(税込800円)と、2種類のケーキが楽しめる「Uchi Café×GODIVA プティフール テリーヌ&オペラ」(税込700円)の2品の発売が予定されています。

また予約締切が12月1日と少し早いですが、日本でもすっかりポピュラーになったシュトーレンや、ベラベッカなどのクリスマス菓子も販売しています。日本ではクリスマスケーキの予約は24~25日に集中しますが、もっとクリスマスシーズンを長く楽しむ提案も、コンビニで進んできているように感じました。

※掲載している商品は、販売終了している場合もあります

フードライター

飲食業界専門誌の編集を経て、2007年にフードライターとして独立。専門誌編集で培った経験を活かし、和・洋・中・スイーツ・パン・ラーメンなど業種業態を問わず、食のプロたちを取材し続けています。共著に「まんぷく横浜」(メディアファクトリー)。

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