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【大阪市・長堀橋】ビブグルマンにも認定された挽きたてスパイスを使った土鍋カレーとは!?「橋本屋」

日高ケータ編集者・ライター・ディレクター(大阪市)

実は私、スパイスや香草が大好きで、夏になると無性にカレーが食べたくなる性分なのです。

というわけで個人的に大好きなこちらのお店へ。

大阪メトロ長堀橋駅から北へ徒歩5分ほどの「橋本屋」。

心斎橋駅からも徒歩8分ほどでアクセスできます。

ミシュランビブグルマン2021の大阪カレー部門に見事選定されている実力店。

平日昼限定で営業されていて、夜はBARに。そのためか一見するとカレー店には見えません。

通り過ぎてしまわないようにか、「カレー」と書かれた看板が置かれているので、こちらを目印にしましょう。

で、このお店に行く際に注意することが一つ。

それはランチタイムに余裕がある時に来訪してほしいということ。

カレーは「チキンカレー芳醇」1,100円のみで、水・木・金のみすっきりコク深いスープ系の「チキンカレー淡麗」(200円ほど芳醇より値段アップします)が登場します。

約20種ものスパイスをオーダーが通ってから挽くのですが、店主1人でキッチンからホールまでこなしているため、どうしても提供に時間がかかってしまうのです。

平日のみのランチタイムのみ営業、しかも時間に余裕がある時でないと来店が難しい。というなかなかのハードルの高さも、この店のスパイスの一つなのかもしれません。

店内はさすがBarといった感じで、高級感あふれる落ち着いた空間。

しかし常にミルの音とスパイスの香りが満ちているという、アンバランスさ。

こういう空間でカレーを食べるのもオツなもんです。

今日はチキンカレー芳醇一択なので、注文後におすすめの食べ方指南書をチェック。

また、カレーの辛さを5段階で選ぶことができ、1で中辛、2〜3で辛口とのこと。

ライス大盛り+100円、小盛−50円、玉ねぎピクルス増し+100円など、多彩なオプションが選択できます。

時間がかかると言いつつも、10分ほどでカレーが到着!

カレーは珍しい一人用の土鍋で配されます。これには理由があり、挽きたてスパイスの香りとスパイス感を最大限生かすためには、カレーがアツアツであること、またそれを持続させるためなのです。

パッカ〜ン!

フタを開けると、スパイスの豊かな香りがブワッと広がり、まるで異国に来たかのよう。

温泉卵がデフォルトで入っているのも特徴です。

ライスはアロマティックライスとヒノヒカリをブレンドし、大山鶏から取った良質な鶏油と約10種のスパイス、タマネギを炒め合わせ炊いています。

指南書の通りに食べ進めていくことにします。

上澄みのカレースープから。

挽き立ての20種以上のスパイス&ハーブの香りと刺激、じっくりと炊いた鶏や羅臼昆布、野菜のスープの旨味が絶妙に融合。

スパイシーと言うより、清涼感が強い味わいで、コクがすごい!

次は温泉卵を潰さないように、土鍋に沈んだ具材を持ち上げ、ライスとタマネギピクルスと合わせていただきます。

スパイスライスの鶏油の旨味にカレーを合わせたら、もうたまりません。ライスだけでも充分なおいしさなのですが、プリンッとした鶏肉ともベストマッチ!

ピクルスの程よい酸味とコリコリ食感も心地よく、こだわり尽くされたコンビネーションなのだと納得します。

そして時折、マリネされた甘くてフレッシュなトマトを乗せて。

これがまたさっぱりとしていて、口直しと言いますか、いい意味で変化球的な味わいで、飽きが来ないんですね。

食べ進めていくと、この子の出番です。

四川山椒入りの特製ミックススパイス!

残ったライスとピクルスを土鍋に入れ、ミックススパイスを振りかけて締め!

温泉卵を割って絡ませると、辛さがまろやかになり、また別次元の味わいに。

ミックススパイスの刺激も良い味変で、最後のひと口まで至福の時間を過ごせます。

段違いのスパイスの香り、チキンの旨味、昆布や鶏、野菜のだし、鶏油を混ぜたライスが完璧なバランスとおいしさを創り出しています。

平日のお休みに、わざわざ行く価値あり! なお店ですよ。

ごちそうさまでした!

橋本屋

住所/大阪市中央区南船場2-2-21

電話/非公開

営業時間/11:45~13:30(LO)※スープが売り切れ次第終了

定休日/土・日曜、祝日

席数/16席

交通/大阪メトロ長堀橋駅より徒歩5分、大阪メトロ心斎橋駅より徒歩8分

編集者・ライター・ディレクター(大阪市)

関西ウォーカー、るるぶなどの雑誌やwebサイトで、関西圏のグルメやエンターテイメント情報を発信。大阪ガス関連、テレビ局発行のフリーペーパーなども製作しています。

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