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【危険】SNSでよく見る赤ちゃんの寝かせ方、これはやらないで!

ねんねママ(和氣春花)乳幼児育児アドバイザー

赤ちゃんを寝かせるのって一苦労。ラクに寝てくれる!という噂を見たらなんでも試してみたくなるものですよね。

ところがSNSなどをみると、赤ちゃんを危険に晒しかねない、ちょっと注意したい方法も混ざってしまっているのも事実…

この記事では累計1,000人以上のねんね相談を受けてきた『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』著者の乳幼児睡眠コンサルタントねんねママが、SNSで見かける「注意したい赤ちゃんの寝かせ方」について解説していきます。

ビーズクッションは寝床としては危険

SNSでよく見る危険な寝かせ方、それは…ビーズクッションでのねんねです。

大きめのビーズクッションは大人も眠たくなってしまうくらいゆったりリラックスした気持ちにさせてくれますし、赤ちゃんも同様に包まれて安心して寝やすくなる効果はあるかもしれません。

ただし、そこに置いて目を離すのは危険です。

万が一寝返りをしてしまった場合(寝返り未習得の赤ちゃんでも反射の反動などによって向きが変わってしまう可能性は0ではありません)、うつ伏せになると顔が埋まってしまいやすい作りのため、窒息してしまう危険性が考えられます。

大人でも硬いグラウンドを走るのと、クッションの上を走るのでは、クッションの上を走る方が力が抜けてしまって走りづらい…という経験ありませんか?

それと同じように柔らかいところでは力が抜けてしまうため、まだ自分の体を自由に動かすことのできない赤ちゃんたちがビーズクッション上で崩れた体勢を立て直すのは至難の業。。

苦しくても元に戻れず、そのまま窒息してしまうことも想定できます。

もしビーズクッションに寝かせる場合は絶対に目を離さないことを徹底し、毎日の寝床として使用するのは避けましょう。

睡眠中の死亡事故を防ぐための新ガイドライン

アメリカ小児科学会は先日、2016年に発表したガイドラインの更新版を発表しました。

その中には次のような記載があります。

・しっかりとした、平らで傾斜のない寝床で寝かせること

・10度以上の傾斜がついている寝床は0-1歳までの子どもには危険であること

参考)https://publications.aap.org/pediatrics/article/doi/10.1542/peds.2022-057990/188304/Sleep-Related-Infant-Deaths-Updated-2022?autologincheck=redirected

毎日の寝かしつけが大変で、便利でラクなものに頼りたくなる気持ちはみんな同じだと思いますし、それが悪いとは一切思いません。

ただし、こういった最新の情報も踏まえながら、お子さんの安全を守るためにも注意を払って安全に過ごしていただきたいと思います。

<乳幼児睡眠コンサルタント ねんねママ>

夜泣きや寝かしつけにお困りの方へ★200名以上在籍!乳幼児睡眠のプロに質問ができる「寝かしつけ強化クラス」も運営中♪

著書『すぐ寝る、よく寝る赤ちゃんの本』では、抱っこで寝かしつけのクセをとる方法の他に、授乳で寝かしつけのクセをとる方法、ママやパパをさわりながら寝るクセをとる方法、具体的なねんねトレーニング方法などを具体的に解説しています。困った時の「こんなときどうする?Q&A」や「寝かしつけのよくある疑問100問100答」も収録。

乳幼児育児アドバイザー

乳幼児育児アドバイザー。小児スリープコンサルタント。0-3歳モンテッソーリ教師。株式会社mominess代表。YouTube「ねんねママのもっとラクする子育て情報局」やInstagramなどで乳幼児の育児に関する発信を続け、2024年現在、SNSの総フォロワーは19万人超。運営する「寝かしつけ強化クラス」では月間200問以上の睡眠に関する質問回答を行っている。著書に『すぐ寝る、よく寝る 赤ちゃんの本』『〇✕ですぐわかる!ねんねのお悩み消えちゃう本』がある。

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