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コロンビアの”生ける伝説”ファルカオが日本代表のFW上田綺世に贈ったメッセージ

河治良幸スポーツジャーナリスト
(写真:森田直樹/アフロスポーツ)

森保一監督が率いる日本代表はコロンビアに1ー2で敗れ、ウルグアイ戦と合わせて1分1敗でカタールW杯後の最初のシリーズを終えました。

後半の頭から投入されたFW上田綺世は惜しいヘディングシュートのシーンなどはありましたが、またしてもA代表での初ゴールは生まれませんでした。

「やれるなっていう実感はあったからこそ、やっぱりあれを決めるか決めないかで、雲泥の差だと思う」

そう語った上田ですが、感慨深い出来事がありました。同じピッチに立った37歳のFWラダメル・ファルカオは上田が中学生の頃から好きなストライカーとしてテレビで観ていた存在です。

プロのリーグ戦で200ゴール以上、コロンビア代表で歴代最多の36ゴールを記録している「エル・ティグレ(スペイン語でトラ)」について上田は「個人的には好きな選手で、一緒にできるのがすごい楽しみです」と語っていました。

コロンビア代表のネストル・ガブリエル・ロレンソ監督が「次のW杯に出る可能性は十分にある」と語るファルカオ。終盤の投入から存在感あるプレーを見せたファルカオは上田にメッセージを残しました。

「彼とは直接話しましたし、個人的にもそういった言葉をかけてくれましたので、彼が感情を持ってくれているのは嬉しいです。彼の成功を願っていますし、日本の国民の皆さんに大きな喜びを与えてもらって、代表でも成功することを願っています」

ここから上田綺世が日本を代表するストライカーに成長し、今後は世界のサッカー少年に憧れる存在になっていくことを期待してやみません。

スポーツジャーナリスト

タグマのウェブマガジン【サッカーの羅針盤】 https://www.targma.jp/kawaji/ を運営。 『エル・ゴラッソ』の創刊に携わり、現在は日本代表を担当。セガのサッカーゲーム『WCCF』選手カードデータを製作協力。著書は『ジャイアントキリングはキセキじゃない』(東邦出版)『勝負のスイッチ』(白夜書房)、『サッカーの見方が180度変わる データ進化論』(ソル・メディア)『解説者のコトバを知れば サッカーの観かたが解る』(内外出版社)など。プレー分析を軸にワールドサッカーの潮流を見守る。NHK『ミラクルボディー』の「スペイン代表 世界最強の”天才脳”」監修。

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