50歳。40歳前後の女性にお見合いを申し込み、ことごとく断られています~おみおじリポート167~
カウンセラーに相談しない結婚相談所の利用はマッチングアプリと大差なし
※2024年3月30日追記。横山さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。残念ながら結婚につながるような出会いはオネットではご紹介できませんでしたが、彼の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。
こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
誰かに相談するということは、その人の目を通して自分を見直すことだと思います。結婚相談所に入っているのに担当カウンセラーに「相談」せず、会員情報のデータベースからお見合い相手を探す人が少なくありません。それではマッチングアプリと大差がなくなってしまい、見当違いな「高嶺の花」を追い求め続けて、幸せな結婚にはたどりつけなかったりします。
関西地方に住んでいる横山聡さん(仮名、50歳)が結婚相談所に入ったのは2年前のこと。独立開業をした学習塾の経営が軌道に乗り、ちょっと遅めの結婚を志しました。いずれ一人になることを考えると「誰かと一緒に生活をしたい」という気持ちが高まった、とのこと。仕事や生活が安定すると、将来や外に関心が向くのかもしれません。その人にとっての結婚適齢期ですね。
女性はしわが目立ち、男性はお腹ポッコリ。年齢を重ねると老けていくのはお互い様です
2年前に結婚相談所に登録した横山さん。その行動はいいのですが、利用の仕方が間違っているようです。カウンセラーに相談することなく、自分だけで「40歳前後の女性たちにたくさんお見合いを申し込んでいる」とのこと。結果は全く出ていません。たいていはお見合い自体を断われ、実際にお見合いができると横山さんは相手を気に入ることが多いそうですが、相手からお断りをされることが続いています。
横山さんが10歳も年下の女性とのお見合いを望んでいるのは「子どもが欲しいから」という理由ではありません。「自分は若く見られるので、相手の女性も若々しい人がいい。しわが多かったりすると気になってしまう」と吐露。男性の本音かもしれませんが、客観性に欠けていると言わざるを得ません。
理由の一つが横山さん自身は年齢相応の外見で、その他の条件面でも年下から強く望まれるとは言い難いこと。マチコ先生がやや厳しめにアドバイスをしました。
「年齢を重ねると老けていくのは男性も女性もお互い様です。女性はしわが目立ち始めたりしますが、男性はお腹がポッコリします。横山さんもそうですよね。確かに清潔感はありますが、謙虚さを持たないと婚活はうまくいきません」
また、見た目の若々しさには個人差があります。特に40代を過ぎてからは差が大きくなるため、年齢だけでお見合い相手を限ってしまうと出会いの幅を狭めてしまいかねません。横山さんはこういう現実を知ることから婚活をやり直すべきでしょう。
30歳での大学進学。勉強を教える才能が開花。独自の教育メソッドを実践中
反省モードの横山さんは今日からの本気ダイエットも誓ってくれました。なんだか可愛げのある男性です。年下よりも年上のキャリア女性のほうが結婚相手として向いている気がします。実際、横山さんは「会社で管理職をしているような女性を尊敬する」とのこと。
「私は自分で何でもやりたいタイプなので、誰かを雇って育てることは苦手だからです」
地元の進学校を中退してから10年間ほどフリーターをしていた横山さん。一念発起して、大検(現・高卒認定試験)を取り、地元の私立大学に特待生として入ったのが30歳の頃。この頃から勉強を教えるという特技が開花したようです。学習塾での講師のアルバイトを続け、独立開業を果たしてからも独自の教育メソッドで生徒と保護者の支持を集めています。
「小中学生を学年の境なく同時に教えるやり方です。それぞれのレベルに応じた課題を与えて、つまずいたところがあればそのつど私が教えています。最も重視しているのは生徒とのコミュニケーションです。復習の習慣がない子なども学習の姿勢が身に着くと成績は自然と伸びていきます。上の学年と同じ場で学ぶことにも意味があります。例えば、高校受験に臨む中3の子たちは当然ピリッとした雰囲気なので、小学生の子たちにも良い刺激になるのです」
婚活迷走の原因は「いい人に出会えていない」ではない。客観性と見せ方を改善すべき
自分なりの方法で仕事に打ち込んでいる人はカッコ良く見えますよね。創意工夫をしながら顧客を喜ばせているところが頼もしく感じられるからだと思います。さらに横山さんには具体的な目標もあります。県内のより人口が多い地域で2つ目の教室を出す構想です。人気の地域なのでテナントが空くのを待っている状態ですが、実家暮らしをしながら資金を貯めています。
この面談の当初、横山さんは学習塾を始めた経緯を「なりゆきです」などと答えていました。しかし、現実の横山さんは独自の方法で学習塾をちゃんと運営し、今後の拡大を視野に入れています。マチコ先生は「へりくだってはいけません」と指摘。
「婚活においては、正直すぎるのはマイナスです。女性も男性を尊敬したいものなので、しっかりと先を見すえた行動をしているところをまずはアピールしてください。自分の素の部分を見せるのは仲良くなってからです。頼もしい人のちょっと弱い部分を後から見つけたりするとますます好きになったりします」
横山さんに足りなかったのは、婚活における客観性と自分の見せ方だったのです。これは婚活で迷走している多くの人にも当てはまります。「いい人に出会えていない」のではなく、自分にふさわしい「いい人」を客観的に設定できていなくて、他人に対して自分をより良く見せられていないのが迷走の原因です。学習能力の高い横山さんならば両方とも急速に改善できるでしょう。大いに期待しています。
※文中の受けオネット会員は仮名です。横山聡さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。