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自宅を教えず、週末は会えず、夜に電話すると怒った彼。いま考えると怪しいです~おみおじリポート182~

大宮冬洋フリーライター
46歳。大阪在住。大いに反省して、本気の婚活を始めました。(本人提供)

既婚者もしくは疑わしい人からの誘い。結婚したい人には雑音でしかありません

※2024年6月9日追記。水野さんはオネット外での出会いから真剣交際が始まったとの報告がありました。当然ながら新たなお見合いはしていません。彼女の幸せを一緒に願っていただければ幸いです。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。
「水野さんはとてもキレイで雰囲気もいいですね。若い頃から男性からモテてきたんじゃないですか?」
 大阪でデザイン関連の仕事をしている水野里香さん(仮名、46歳)に、マチコ先生が切り込んでいます。昭和53年生まれの一人っ子(かつ美人)という共通点があり、他人とは思えないのかもしれません。
「そうですね。たまに声をかけてもらうことはありました」
 控えめに話している水野さんですが、恋愛に不自由をしなかった20代30代を過ごしてきたようです。ただし、30代後半からは既婚者もしくは疑わしい人から誘われることが激増。直近の恋人もそうだったと明かしてくれました。マチコ先生の厳しめのアドバイスを聞く前に、事実関係から確認しておきましょう。

ケニアにて。「現地でBIG5と呼ばれる動物をコンプリートするまであと1種類!」だったそうです。基本的にのん気な人です。(本人提供)
ケニアにて。「現地でBIG5と呼ばれる動物をコンプリートするまであと1種類!」だったそうです。基本的にのん気な人です。(本人提供)

本当に結婚したいなら「できれば〇〇がいい」を全部捨てる覚悟が必要です

「4年前、女友だちが開いてくれた飲み会で出会った3歳年下の男性です。背が高くて一緒にいて楽しい人で、『お付き合いしましょう』と言ってくれました」
 飲み会でみんなを楽しませられる30代後半の男性。要注意ですね。実際、「会社員だけど土日も関係なく働いているという忙しい人で、半年間で土日に会えたのは一度だけ」だったそうです。
「実家暮らしだと言っていて、彼の家に行ったことはありません。夜に寂しくなって電話したら、『接待中!』と叱られました」
 怪しい。とても怪しいですね。9割ぐらいの確率で既婚者もしくは同棲中の恋人がいる人だと思います。その後もマッチングアプリで何人かの男性と会ったという水野さんですが、真面目な雰囲気の人はいなかったそうです。
 マチコ先生は水野さんのアンテナに問題があると指摘します。パッと見で素敵だけど不誠実な男性をキャッチしてしまいやすいのです。
「そういう外れくじ男性とならばいくらでもデートできちゃいます。そして、歳月ばかりが経ってしまうのです。水野さん、本気で結婚したいなら、『できれば〇〇がいい』を全部捨てる覚悟をしてください」
 すなわち、「できれば背が高い人」「できれば年収が高い人」「できればスポーツをやっている人」などですね。そんな「できれば」が頭にあるうちは本気とは言えません。1年後も今と状況が変わっていないでしょう。

冒険的な旅行を厭わない水野さん。犬ぞり中の写真です。結婚相手選びは「冒険」してはいけませんよ!(本人提供)
冒険的な旅行を厭わない水野さん。犬ぞり中の写真です。結婚相手選びは「冒険」してはいけませんよ!(本人提供)

運命の人は地味でわかりにくい。会話が盛り上がらなくても何度か会ってみる

 ちょっと強く言い過ぎたと思ったのか、マチコ先生は口調を和らげて「自分が婚活で迷走していたときに先達からもらった言葉」を伝えました。すなわち、「運命の人は地味でわかりにくい」です。
「お見合いや最初のデートは話が盛り上がらなかったりします。ちょっと失礼だなと感じることもあるでしょう。でも、生理的に絶対に無理でなければ、ぐっと堪えて何度か会ってみてください。その間、細かなことでもいいので私に報告と相談をしてくださいね。私と大宮さんは相手の男性とも直で連絡ができるので、水野さんが言いにくいことは上手に伝えることもできます」
 少し考えていた水野さん。意を決したような表情で「背の高さとかはもうどうでもいいです」と宣言してくれました。結婚で一番大事にしたいのは信頼関係を築けることだと思ったそうです。でも、2人きりの家庭には楽しさも必要ですよね。水野さんの生活に欠かせないものは何でしょうか。
「お酒を楽しく飲めることです! 私は健康と美容には注意しながらも毎日何かしらのお酒を飲んでいます。特にビールで赤身の肉を食べるときの幸福感はかけがえがありません。日常的な楽しみに関わることなので、それぞれが好きなお酒で晩酌できることは必須条件とさせてください」

肉とビール、カニと温泉の組み合わせが大好きだと公言する水野さん。飲食と旅行の喜びを共有できそうな男性をリードすることをおすすめします。(本人提供)
肉とビール、カニと温泉の組み合わせが大好きだと公言する水野さん。飲食と旅行の喜びを共有できそうな男性をリードすることをおすすめします。(本人提供)

広告デザインのプロ。ブランドのコンセプトに合ったものを作り上げていく仕事です

 水野さんは朝からお酒を飲んでいるわけではありません。日中は懸命に働いています。九州出身の水野さんですが、専門学校への進学で大阪に出て来てからはずっと関西で一人暮らし。何度か転職を経験したものの、広告デザイン系のキャリアは一貫しているそうです。
「私自身は絵を描いたり動画を編集したりはせず、ブランドイメージを守りつつ、外部のプロに制作をお願いする立場です。ブランドのコンセプトに合ったものを作り上げていく過程はやりがいがあります。仕事量は多めですが、私は契約社員として働いているので異動や転勤はありません。現在の働き方は自分には合っていると思っています」
 趣味はバレーボール。仕事を忘れて体を思い切り動かした後に仲間と一緒に飲むビールは最高!とのこと。基本的に一人でも充足している人なので、結婚相手と尊重し合いながら自立した家庭生活を送れそうですね。
「実家の両親は健在ですが、私より先にこの世からいなくなってしまう人たちですよね。私は一人っ子なので、一人ぼっちになってしまいます。誰かと一緒に楽しく暮らしていきたいな、と今さらですが強く思っています。オネットのご縁で今年中に結婚相手を見つけることを大宮さんとマチコ先生に誓ったところです」
 そこまで言ってくれるならば、僕たちも全力で水野さんをサポートすることを誓いましょう。来年の春には水野さんの結婚を祝っている予感がします。

ジンベイザメと一緒に泳ぐ水野さん。今後は人生のパートナーと寄り添いましょう!(本人提供)
ジンベイザメと一緒に泳ぐ水野さん。今後は人生のパートナーと寄り添いましょう!(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。水野里香さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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