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大気の不安定続き山沿いは雷雨に注意!週末は梅雨前線北上で西日本は大雨のおそれも:気象予報士解説

植松愛実気象予報士・防災士・野菜ソムリエ
7日夕方の発雷確率(気象庁データを元に作成)。東海・甲信・新潟付近で特に雷雨注意

7日は6日に引き続き上空の寒気の影響を受け、東日本の山沿いを中心に急な雨や雷のおそれがあります。全体的に湿った空気が入りやすく、雨が予想されていない地域でも雲が多くムシムシしそうです。
一方で週末は9日(日)を中心にまとまった雨となるところが多く、西日本では特に降水量が多くなるおそれがあります。
最新の予報で梅雨入りは来週末以降になりそうな状況も見えてきていますが、その前から雨や湿気への対処は必要になりそうです。

沖縄~東北でところどころ雨に…東日本は雷雨も

7日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPより)。
7日(左)朝、(中)昼過ぎ、(右)夜の天気分布予報(気象庁HPより)。

7日は上空の寒気が東日本を通過し、特に東海・甲信・関東北部・新潟を中心に大気の状態が不安定になりそうです。山沿いが中心とはなりますが、急な強い雨や雷に注意をしてください。
また広い範囲で湿った空気が入りやすく、九州や四国でもところどころで雨、沖縄も先島諸島を中心に雷雨のおそれがあります。
長い時間晴れるのは少数派で、中国地方と紀伊半島、そして東北日本海側と北海道くらいになりそうです。また晴れるエリアも含めてムシムシした体感になりそうです。

週末は梅雨前線に暖湿気が流入

週間予報(気象庁HPより)。
週間予報(気象庁HPより)。

9日(日)は沖縄~東海・北陸にかけて広く雨となる予報で、沖縄や九州では8日(土)のうちから降り出すところもありそうです。
梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線上の低気圧が発達する見通しで、西日本では降水量が多くなるおそれがあります。
ただこの雨が週明けに関東まで広がるかどうかはまだ予報にブレがあり、東京の10日(月)の予報は「曇り」で「信頼度C(予報が変わりやすくなっていますよ、というサイン)」が出されています。前述の通り低気圧が発達しそうですから、もし関東まで広がってきた場合は週明けの通勤・通学時間帯を直撃するおそれがあり、10日(月)の予報が今後どう変わるか気をつけておく必要があります。

梅雨入りは来週末?

今週末9日の雨のあと週明けに一旦晴れ間が広がるところが多いため、梅雨入りは今週末ではなく、来週末に再び梅雨前線が北上するタイミングで発表されるのでは、と複数の気象会社が予想を出しています。
ただ、前述の通り西日本では今週末に大雨のおそれがあることと、九州南部は梅雨入り平年日(5月30日)を1週間ほど過ぎていることから、大雨への注意喚起を兼ねてこのタイミングで九州南部だけ梅雨入りを発表する可能性もあります。

いずれにしても目先は週末の西日本の雨の情報、そして週明けの関東の予報の変化に注目です。

気象予報士・防災士・野菜ソムリエ

気象予報士・防災士として講演・執筆を行う傍ら、野菜ソムリエ・食育インストラクター・薬膳マイスターとして出張料理人(一般家庭での作り置き代行)としても活動。NHK・民放各局で気象キャスターを歴任し、報道の現場や防災、気候変動・地球温暖化に関する最新情報にも詳しい。著書に『天気予報活用ハンドブック~四季から読み解く気象災害』(竹下愛実名義・共著)がある。

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