地元住民が発掘!鎌倉や京都などの知られざる魅力を紹介 7月の地域クリエイター記事厳選8本 #MVA
Yahoo!ニュース エキスパートのコアバリュー(新しい気づきがある・考えるヒントになる・行動につながる)を体現し、評価基準を満たした記事を表彰する「地域クリエイターMVA(Most Valuable Article)」。
毎月8記事を選出し、その中から1記事「大賞」を選出しています。厳選した8記事を評価ポイントとともにお届けします。
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▼7月の地域クリエイターMVA大賞
satomiさん(神奈川県 鎌倉市)
【鎌倉市】出会ったことのない魚に出会える。阿久根と鎌倉を繋ぐ、まちの魚屋「サカナヤマルカマ」
【大賞評価ポイント】
地域の課題を明確に伝え、その課題に取り組む販売所への丁寧な取材を評価しました。広報担当者に行った「地域貢献」のポイントを押さえたインタビューは信頼性が高く、その上でユーザーが知りたい店舗の情報もしっかり盛り込んでいます。ローカル紙やローカルテレビ局の取材に匹敵するような質の高い内容でした。
【受賞コメント】
高齢化が進む地域の住民の方々が主体となって立ち上げた新しいスタイルのまちの魚屋さんです。これからも魚をずっと食べていけるよう、未利用魚を活用し、持続可能な魚食文化を広めています。「今は魚に詳しくないのが当たり前」というお店の方の言葉が強く印象に残りました。掲載後、各所にシェアしてくださり大変嬉しく存じます。お力添えいただいた皆様に深い感謝を申し上げます。
7月度「地域クリエイターMVA」受賞記事は以下です。
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ケッケさん(京都府 京都市)
【京都市左京区】今しか味わえない新漬け。大原で昭和20年から続く《志ば久》でしば漬けの漬け込み始まる
【評価ポイント】
この季節しか取材できない、地域の特産品の「漬け込み作業」への着眼点を評価しました。作業を順を追って説明するだけでなく、漬け蔵の匂いや紫蘇の扱い方などの詳細なリポートは臨場感抜群。表現力が高い言い回しも高ポイントです。
【受賞コメント】
京都に数ある漬物屋のなかでも、特に美味しいと評判の「志ば久」のしば漬け。他のお店のしば漬けとは何が違うのだろうか?そんな興味があり取材をお願いしたところ、漬け込みの旬の7月にお招きいただきました。美味しいしば漬けが出来上がる背景には、原料の要となる「紫蘇」と真摯に向き合う従業員の皆様と、京都の里山「大原」の自然の力がある事を知り、それを伝えたいと思いました。
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ほのすけさん(群馬県 伊勢崎市)
【伊勢崎市】ひまわり畑で夏の思い出作り!「さかいひまわりフェスタin伊与久2024」7/15開催!
【評価ポイント】
季節感があるイベントをタイムリーに取り上げています。単なるイベント告知だけではなく去年の様子、去年との違いも盛り込まれていて、読者への行動促進につながる切り口は高ポイント。JAが地域のために行っている催しとの社会性を逃さず入れ込んでいる点も評価しました。
【受賞コメント】
昨年から始まった市内のひまわり畑イベント。生産者さんとJA営農センターの所長さんとお話しできる機会をいただき、イベント当日のことだけでなく、夏野菜の収穫後、秋冬野菜を作るまでの期間に現れるひまわり畑に込められた想いと現実を取材。投稿後、代表の方より記事から伝わるひまわりのような人とお褒めの言葉をいただき、テレビでも取り上げられ、たくさんの来場者で賑わったと嬉しいご連絡をいただけて励みになりました。
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はまちゃんさん(静岡県 三島市・清水町)
家庭の時間を大事にするためにここで働く。しっとりおいしいスコーン専門店|清水町
【評価ポイント】
オーナーがあえてこの地で開店した理由、今後どう発展させていきたいかを丁寧な取材で聞き出しています。タイトルとサムネイルにそのポイントを盛り込んでいて、読者へ興味喚起する要素も評価ポイントです。加えて、精度の高い写真は記事全体の質を高めています。
【受賞コメント】
最初は、このエリアでスコーン専門店は珍しいという興味から商品を購入しに行ったのですが、スコーンのおいしさとオーナーの温かい人柄に惹かれて取材を申し込みました。取材を進める中で、人通りが少ない住宅街の奥にお店をオープンした理由を知り、家庭と仕事を両立するための工夫を感じました。この記事を通じて、同じように働くママさんやパパさんに、このような働き方もあることを知ってもらえたら嬉しいです。
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嵐山ゆりかさん(東京都 新宿区)
【新宿区】チョコレートだから叶えられる幸せを! カカオ豆から作るクラフトチョコにはメリットがたくさん
【評価ポイント】
「現役の医師が営むクラフトチョコレート店」という意外性のある店舗を取り上げ、店主の思いやこだわりを丁寧に聞き出している点は、読者へ新たな気付きの提案や行動促進する内容となっています。医師のサポート領域としてはなかなか助けられない「日々の暮らし」への手助けと、ご自身の大好きなチョコレートを活かしたというエピソードは、介護中の方などに心を満たす新しい視点を提示しているのではないでしょうか。他にも、店内の見どころや賞味がより楽しくなるようなゲームの提案など、この店の魅力やチョコレートを楽しむための要素がふんだんに盛り込まれた1本です。
【受賞コメント】
商店の少ない通りにポツンと佇むチョコレート屋さん。一歩中に入れば、Bean to Barの手作りチョコレートへの愛が詰まった空間でした。店名にもあるとおり、ラボ(研究所)と呼ぶにふさわしい設備を備えつつも、穏やかな雰囲気なのも魅力的です。店主は在宅医療に従事する現役医師で、チョコレートを愛する研究家。好きを形にしていく姿に、一人の人間として尊敬したくなる思いでした。心から応援したいお店です。
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川越散策さん(埼玉県 川越市)
【川越市】住宅街の異空間へようこそ!他では味わえない独創的なスパイスカレーの店『まざあ・ぐうす』
【評価ポイント】
夏の季節に合ったメニューをタイムリーに紹介しています。写真はカレーだけでなく店の外観・内観、スパイス、メニュー表、年季の入ったスパイス調合ノートなど、お店の雰囲気が分かるような内容が多くて文章も読みやすかったです。味が想像できるような書きぶりで、マスターの話は説得力があります。
【受賞コメント】
夏の食欲を刺激する「夏×辛い食べ物」というテーマのもと、個性的なスパイスカレー店を取材。住宅街にひっそり佇むお店の意外性と、25年の歳月をかけてマスターが独自にブレンドしたスパイスに焦点を当て、お店の雰囲気やスパイスの奥深さが伝わるような写真を選定しました。公開後は、「冷製カレー」の注文が増えたことや写真が良かったとマスターから評価をいただき、「継続は力なり」を学べた貴重な取材となりました。
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うみのとなりさん(神奈川県 横須賀市)
【横須賀市】全国から注文殺到!糖度16度以上ジューシー希少☆父の思いを継いだ『潮風メロン』出荷開始!
【評価ポイント】
この季節ならではの地域の特産品への着眼点が素晴らしいです。そして高齢化についての課題、栽培を始めた経緯、ブランディングなど、特産品を巡る背景が事細かに書かれていて、取材のポイントをしっかり押さえています。地域貢献について触れている生産者のコメントも高ポイント。糖度やおいしい食べ方など、ユーザーにとってうれしい情報が盛り込まれています。
【受賞コメント】
メロン農家の父の跡を継ぎ、一から農業を始め、奮闘する姿に感銘を受けたことが取材のきっかけです。農業の大変さと向き合いながら「糖度の高いメロンを作りたい、横須賀の農業を盛り上げたい」という想いを伝えたいと思いました。動画を撮影し、生の声と畑の様子が伝わるよう工夫しました。井上さんからは「直売所に交通整理を出すほど来店があった。県外からも反響があり、多くの方に横須賀を知ってもらえた」と喜ばれました。
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しろいリンゴさん(佐賀県 佐賀市)
【佐賀市】被災を乗り越え、6月に店舗を移転オープン!300年の歴史を持つ、地区で最後の和紙工房。
【評価ポイント】
地域の伝統工芸品に焦点を当てていて、さらにオープンに合わせての取材はまさにタイムリーです。写真や詳細な取材で和紙の特徴が分かりやすく書かれています。また、丁寧な文章はこの工房と商品のイメージを高めている印象です。
【受賞コメント】
佐賀の名産品は県北部の焼き物のイメージが強いですが、南部にも興味深い伝統品が多いことを伝えたく、移転オープンのタイミングでこちらを紹介させて頂きました。唯一、今も残る工房が見出した自社商品の強み、そして災害を乗り越え、移転オープンを果たした店舗の新たなスタートがタイムリーに伝わるような執筆を心がけました。3度目の受賞で今回、密かに注力しているカルチャー分野で注目して頂き、大変嬉しく思います。
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Yahoo!ニュース エキスパートの「地域クリエイターMVA」は、毎月中旬に「Yahoo!ニュース エキスパート公式」の記事で発表いたします。