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忘年会前にチェックしておきたい、宴席でのマナーとNG行動

樋口智香子マナー・コミュニケーション講師

年の瀬となり、忘年会が盛んに開かれているようです。
ここ数年、自粛が続いていたので久しぶりという方も、多いのではないでしょうか。

ここで改めて、宴席でのマナーをチェックしておけば安心です。宴会に行く前に、ぜひ、お目通し下さいね。

取り分け皿での渡し箸、実はNG

取り皿に箸を渡して置くのは「渡し箸」という、箸の禁じ手のひとつです。

渡し箸
渡し箸

箸置きがあれば、きちんと箸置きを使います。

箸置きが無い場合は、割り箸の袋を簡単に折って箸置きにするか、もしくは、箸先だけを器に添えて置きましょう。

箸置きを使うか、箸袋をかんたんに折って代用してもOK
箸置きを使うか、箸袋をかんたんに折って代用してもOK

箸先だけを器に添えて置くのもあり
箸先だけを器に添えて置くのもあり

料理のスマートな取り分け方

参加者の立場にもよりますが、大皿に近い人が取り分けるのがベストです。

自分が近くにいるときは、率先して取り分けましょう。

苦手食材やアレルギーを確認

取り分けの前に、苦手な食材やアレルギーがないかを参加者に確認しましょう。

自分の箸を逆さにして取り分けるのはNG

時折、自分の箸を逆さにして取り分ける人がいますが、これはNGです。

逆さ箸という禁じ手であり、手がふれる部分で取り分けるのは、衛生上よくありません。

お店の人に取り分け用の箸を借りるか、新たな箸をいただいて、食事用とは分けて使いましょう。

大皿の盛りつけを、取り皿に小さく再現する

きれいに盛りつけるには「大皿の盛りつけを取り皿の上で小さく再現する」と意識してください。

数種類の料理があれば、それらを少しずつ、大皿と同じように盛りつけます。

麺類は、山型に盛るとGOOD

スパゲティや焼きそばなどの麺類は、こんもりと山型に盛るとおいしそうに見えます。

取り皿にのせる際に、トングをひねるように盛るとうまくいきます。

瓶ビールの上手な注ぎ方

瓶ビールでお酌をするときには、ラベルを上にし、両手で瓶を持ちます。

ラベルを上、片方の手で瓶を下から支え、両手で持ちます
ラベルを上、片方の手で瓶を下から支え、両手で持ちます

注ぐときには、泡が立ちすぎて、泡ばかりのビールにならないよう気をつけます。

上手に注ぐには「はじめは勢いよく、後はゆっくり」を心がけるといいですよ。

後半はグラスのふちから、そっと流すようにして注ぎます。

はじめは勢いよく、後半はグラスのふちからそっと注ぐとうまくいきます
はじめは勢いよく、後半はグラスのふちからそっと注ぐとうまくいきます

枝豆のきれいな食べ方

枝豆には、肝機能の働きをよくし、アルコール分解を促す効果があります。
悪酔いしないためにも、ぜひ、積極的に採りたいですね。

食べ方で気をつけたいのは、さやを歯で噛んで、豆を押し出すという方法。よくある食べ方ですが、少々、がさつな印象を与えてしまうかもしれません。

あらかじめ、指で少し押し出してから、そっと口元に運ぶときれいです。

指でさやを押して、少し豆を出してから口に運びます
指でさやを押して、少し豆を出してから口に運びます

以上、宴席でのマナーやふるまい、NG行動についてお伝えしました。

忘年会前にもチェックして、ぜひ、お酒の席を楽しんでくださいね。

マナー・コミュニケーション講師

マナー・コミュニケーション研修講師。千葉県出身、元資生堂ビューティコンサルタント。NLP心理学とマナーをかけ合わせたプログラムにより、ビジネスマナー研修・接遇マナー研修・コミュニケーション研修棟を実施。全国250か所から招致され、指導人数は延べ20000人以上。セミナー・研修の他、書籍の出版、コラム執筆、雑誌記事や教材監修など幅広く活動中。

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