保活白熱「保育園に多くを求め過ぎ」と思った問い合わせ3選 説明会受付担当の現役保育士が語る
現役の保育士です。
今年もやってきました、保育園入園説明会の申し込みの季節が。
筆者の勤務園では、入園説明会の電話受付開始10時きっかりに電話が鳴り響き、保育士1名は電話対応で保育に回れない1日となりました。
今回は、そんな入園説明会の申し込み電話で会話させていただいた保護者の方からの質問のうち、「保育園に多くを求め過ぎ!」と思わずうなってしまったコメントを紹介していきます。
0歳児クラスには入れますか?
「入れません。説明会に参加する時間が無駄になってしまいますよ。」
何度この言葉をかけてあげようかと思ったことか。
来年度も在職するであろう職員数から逆算すると4月に新入園できる0歳児は3人。
でも、在園児の家庭で弟妹が生まれており、入園を希望しているので「きょうだい枠(きょうだい加点)」で3人埋まっちゃうのです。きょうだい枠でも誰かは入園できない子が出てくる予想です。
でも、入園児を決めるのは市区町村なので、保育園側は「入れないはずですよ」などの情報は口にできません。
残念です。
小学校の受験対策はしていますか?
本年度のお問い合わせの中で一番「???」となってしまったのはこの質問でした。
保育所は「児童福祉施設」です。
乳児院や母子生活支援施設、知的障害児施設などと同様、児童の健やかな成長をサポートするために設けられている施設です。
筆者の勤務園でも小学校を受験する子は毎年います。
ただ、保育園では、受験以前に保育園があるからこそ衣食住が成り立っている家庭も、勉強以前の問題を抱えている子も共に生活しています。
児童福祉施設であるからこそ、リーダーシップを取る練習にしても、できてもできなくてもどの子にも平等に機会を作ります。
保育園に受験対策を求めるのは難しい気がしますねえ。
給食にはオーガニック食品を使っていますか?
オーガニック野菜にオーガニックシュガー・・
ごく一部の保育園を除いては無理でしょう。
昨今の材料費高騰のあおりを受けて、栄養士が月末に翌月の献立を考えながら、毎回「どうしよう」とぼやいています。
「この日は肉はやめて豆腐にするか」「古米でも高いよ・・」ですって。
オーガニック食品の前に、変えられない給食費の中で栄養価高く、ボリュームがあっておいしい給食やおやつを作るかで悩んでいる状態です。
オーガニックシュガーを使ったおやつ、筆者も食べたいです。
まとめ
入園説明会の申し込み電話で会話させていただいた保護者の方からの質問のうち、「保育園に多くを求め過ぎ!」と思わずうなってしまったコメントを紹介してきました。
まだ出産前なので、入園説明会の受付票の子どもの名前欄が空欄、年齢もなしという子もいます。
希望する全員が各家庭にあった保育園に入園できることを願っています。