長崎の大島で愛され続けて半世紀。代々受け継がれる秘伝の豚骨スープは、福岡六本松でも人気を誇る一杯。
大島ラーメン あづまや
博多ラーメンでもなく、久留米ラーメンでもなく、大島ラーメン。
大島とは、長崎県西海市大島町という街。大島造船所で有名な造船の街でもあります。その街で50年以上愛されるのが「大島ラーメン あづまや」。その大島で伝統と歴史を持つ名店の三代目となる店主さんが、福岡市の六本松の地で「大島ラーメン あづまや 福岡」を出店。2017年のオープンから、様々な飲食店が立ち並ぶ六本松エリアで人気を誇るお店です。
場所は、六本松の交差点から大濠公園側へ路地を入った一角。シンプルがオシャレと言えるモダンな建物に碇のマーク。この碇のマークには鶏もモチーフとされており、鶏豚骨をベースとするお店のイメージでもあるようですね。
店内もモダンでオシャレな空間。テーブルとカウンターがあり、鉄骨の梁と木目調のテーブルが良き組み合わせ。ふとアトリエを彷彿させるデザインです。
メニューはラーメンもですが、ちゃんぽんや皿うどんもあり、これは長崎発祥のお店ならではかもですね。
大島ラーメン
これがメインの大島ラーメン。長崎の大島の地で愛され続けて半世紀。代々受け継がれる秘伝の豚骨スープの一杯。黄色く鮮やかな色合いのスープには、ネギとキクラゲ、そして大きなチャーシューがトッピングされています。表面のラード感が艶を出汁、ビジュアルも素晴らしい一杯。
器からクラシカルな雰囲気で、シンプルな美味しそうなラーメン。バリッとスープは熱々で、ふと屋台ラーメンの空気も感じさせる。まろやかでさっぱりした中にも、味わいとコクがしっかり。懐かしくもあり昔ながらの味わいが伝統を感じる美味しいスープです。
自家製麺だという平打ちの細麺ストレート。スープとの相性もよく、王道ながら美味い仕上がりです。長崎の発祥ながら博多ラーメンの面影も見え隠れする、オリジナルな味わいが良いですね。
裏大島ラーメン
もうひとつ人気だという、裏大島ラーメン。大島ラーメンにアレンジを加えた一杯は、背脂が浮かぶビジュアル。トッピングは大島ラーメンと同じながら、色合いが全く違う、少し荒々しさも感じる、まさに表裏一体の裏な一杯。
この浮かぶ大きなチャーシューが、脂感少なめで歯応えもよく肉の旨味を感じる美味しさ。そして裏のスープは、濃厚。背脂の旨味が味を深めつつ、にんにくのパンチがまた効いている。何重にも広がる味わいは濃厚ながらクセになる。しかし、不思議と後味はスッキリなんです。
同じく細麺ストレートですが、スープの味わいが違えば麺の味わいも違う。これもそれぞれのメニューを味わう楽しみですね。濃厚といいつつ、決して重いわけではなく、旨味をしっかりと感じながら、スルスルっといただけます。
大島も裏も飲み干せるスープ。それぞれの味わいを楽しんでみるのも良いでしょう。完食したならば、丼のデザインもオリジナル。このクラシカル感が逆に新しく感じていいですね。
まずは瓶ビールをグイっといただいた後にラーメンも良いですよ。受け継がれる秘伝の豚骨は、あっさりと口当たり良く、臭みなど一切感じないスッキリとした味わい。これは女性にもおススメです。
この六本松の裏路地で、隠れ家が集うようなエリア。こてこてのラーメン屋さんではなくオシャレな穴場感もあるお店。博多で存在感を見せる大島ラーメン。ぜひ味わってみて損はないですよ。
大島ラーメン あづまや 福岡
住所:福岡県福岡市中央区六本松1丁目5−17
営業時間:11時00分~14時30分
17時00分~20時00分
定休日:木曜日
駐車場:近隣有料