「史上最も打率の低い首位打者」が誕生するのか。ナ・リーグのトップは打率.302の大谷翔平
8月9日が終わった時点で、ナ・リーグの打率トップ3には、.302の大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)、.302のルイス・アライズ(サンディエゴ・パドレス)、.300のジャリクソン・プロファー(パドレス)が位置している。大谷の打率は、わずかながら、アライズより高い。
300打席以上のナ・リーグ打率トップ3は、.315のクリスチャン・イェリッチ(ミルウォーキー・ブルワーズ)、.304のムーキー・ベッツ(ドジャース)、.302のトレイ・ターナー(フィラデルフィア・フィリーズ)だ。
もしかすると、それが誰になるにせよ、史上最も打率の低い首位打者が誕生するかもしれない。これまでの首位打者のなかで、最も打率が低かったのは、1968年のカール・ヤストレムスキだ。ヤズの打率は.301。ア・リーグ2位のダニー・カーターは、打率.290だった。
現在、イェリッチは、打率.310を超えているものの、腰を痛め、先月下旬から離脱している。レギュラーシーズンが終わるまでに戻ってくることができるかどうかは、不透明だ。復帰できたとしても、首位打者を獲得する見込みは、まずない。規定打席の不足分が多すぎる。
一方、ア・リーグの打率トップ3は、.346のボビー・ウィットJr.(カンザスシティ・ロイヤルズ)、.327のスティーブン・クワン(クリーブランド・ガーディアンズ)、.323のブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)だ。
打率.300以上の人数も、ナ・リーグが大谷とアライズの2人である――プロファーの打率は.2997543なので、ここには含めていない――のに対し、ア・リーグは9人を数える。
ただ、リーグ全体の打率は、ナ・リーグが.246、ア・リーグは.241だ。
ナ・リーグの打率トップ3は、いずれも、7月以降の打率が.270に届いていない。6月末までの打率と7月以降の打率は、大谷が.316と.265、アライズが.314と.261、プロファーは.314と.261。彼らと同様に、ターナーも.332と.260だ。ベッツは、6月中旬から離脱していて、もうすぐ復帰する。
なお、アライズ、イェリッチ、ベッツ、ターナーの4人は、過去に首位打者を獲得している。アライズは、2022年の打率.316がア・リーグ1位、2023年の打率.354はナ・リーグ1位。イェリッチは、2018年の打率.326と2019年の打率.329がナ・リーグ1位。ベッツは、2018年の打率.346がア・リーグ1位。ターナーは、2021年の打率.328がナ・リーグ1位だ。