あまり知られていないけど春の野山で良く見かける美味しい山菜【ヤブレガサ】
ヤブレガサはキク科の多年草で本州、四国、九州の山地の明るい林などに生育しています。
その葉の形が破れた和傘に似ている事からヤブレガサの名が付いたのだそうです。
芽出しの頃のまだ葉が開く前の葉と茎は山菜として食用に利用できます。
但し、芽が出てから1〜2日で葉が開いてしまいます。
葉が開いたヤブレガサは山菜としての利用へは向きません。
そのような事から食用に利用出来るタイミングが非常に短い山菜と言えます。
採取の際に生の茎を折った時に茎から出る汁はアクが強く、手や指先などの皮膚に付くと皮膚が黒く着色して洗ってもなかなか取れません。
手や指先が黒くなっても人体に害はありませんが、指先が黒く汚れているのは体裁が悪いものです。
皮膚の着色汚染を防ぎたいなら採取の際は手袋を着用するのが良いでしょう。
採取後の保存方法と代表的な調理方法
食べ方としては天ぷらが一番簡単で食べやすい調理方法です。
ヤブレガサはややアクが強い山菜ですが、油で揚げる天ぷらならアク抜きしなくてもそれほどアクが気にならず美味しく食べることが出来ます。
お浸しなどでも食べられるが、ややアクが強い山菜なので天ぷら以外の調理方法で食べる時は茹でてから水に晒しアク抜きすると良いでしょう。
採ったら直ぐに調理して食べるのが一番ですが、そうもいかない時は2〜3日なら鮮度を保ったまま冷蔵庫で保存できます。
上の写真のような使い捨ての蓋付きトレーとキッチンペーパーを用意します。
キッチンペーパーで上の写真のように挟んでから、キッチンペーパーに少量の水を掛けて湿らせてから蓋をして冷蔵庫に入れておきます。
この状態で冷蔵庫に入れておけば3日間は鮮度を保った状態で保存できます。
ヤブレガサは天ぷらで食べるのがお薦めです。
油の温度はやや高めで短時間でカラッと揚げるのが山菜を天ぷらにする時のコツです。
ヤブレガサはあまり知られておらず利用もされないレアな山菜です。
それだけに見つけた時の嬉しさも相まって食べた時の美味しさもひとしおです。
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