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あなたはどっち! 目立ちたがり屋、それとも隠れたがり屋? その原因と理由など。

竹内成彦心理カウンセラー(公認心理師)

こんにちは。
精神医学と性格心理学に詳しい
心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。


私は、性格、特に生まれつき性格について研究しているカウンセラーです。
で、今日は、目立ちたがり屋隠れたがり屋についてお話いたします。

私は、よく「性格は4重構造である。性格のもっとも奥深く、中心ににあるのは、気質と呼ばれる生まれつき性格である」という話をすることが多いです。

そんな中、「目立ちたがり屋であるかどうか? 隠れたがり屋であるかどうか?」というのは、生まれつき性格の中でももっともわかりやすい特徴です。また、「性格は、自分の身を守る防衛機制である」というお話は、あちこちでしています。

目立ちたがり屋は、
目立ったほうが、自分の身を守れる、生きる上で有利であると、無意識で考えており、
隠れたがり屋は、
隠れていたほうが、自分の身を守れる、生きる上で有利であると、無意識で考えている…
ということです。

きらびやかな熱帯魚は、目立ちたがり屋です。ヒラメやカレイは、隠れたがり屋です。
そう聞くと、生まれつき性格というものは、限りなく本能に近いということがおわかりいただけるかと思います。

よって、目立ちたがり屋が目立ちたがり屋である理由はありません。生まれつきものです。同じく、隠れたがり屋が隠れたがり屋である理由はありません。生まれつきです。

世の中には、次のような人がいます。
1.目立ちたがり屋
2.やや目立ちたがり屋
3.隠れたがり屋
4.やや隠れたがり屋
5.どちらでもない人
6.目立ちたがり屋でやや隠れたがり屋
7.隠れたがり屋でやや目立ちたがり屋
以上です。
人口的には、5の人が1番多いです。上記は全て、ほぼ生まれつき決まっています。

上記、6と7の人は、目立ちたがり屋であり隠れたがり屋であるという矛盾したものを抱えているので、本人も自分で自分のことがよくわからなくなったりすることが多いです。そして、そういう人は、周囲の人からも、よくわからない人と捉えらえることが多いです。

ちなみに私(竹内成彦)は、隠れたがり屋で、ほんの少しだけ目立ちたがり屋です。
これは、「目立ちたがり屋でも隠れたがり屋でもない、どちらでもない人」という意味ではなく、「目立ちたがり屋であり、隠れたがり屋であり、どちらの要素も持っている人」という意味です。

さて私は、「目立ちたがり屋は、目立ちたがり屋を嫌うことが多い」とよく言います。そう目立ちたがり屋は、目立ちたがり屋がいると、その輩のせいで、自分が目立たなくなってしまうので、目立ちたがり屋の人は、自分と同じ目立ちたがり屋を嫌う傾向があるのです。

それだけなら、まだいいのですが、目立ちたがり屋は、目立ちたがり屋を嫌い、「ああはなりたくない」と思い、自分も目立ちたがり屋であることに気付かないことが多いのです。そこが、目立ちたがり屋の厄介なところです。

さらに、目立ちたがり屋の人は、ほぼ全員、嫉妬心が強いです。
誰かが目立っていると、自分が目立たなくなってしまうので、「きぃー」とばかり、ムキになってしまうからです。

私は、目立ちたがり屋なのに、嫉妬心が強くないという人に会ったことがありません。
ただ、精神状態の良い目立ちたがり屋の人は、自分の嫉妬心を自分を向上させるために力を使います。そして、精神状態の悪い目立ちたがり屋の人は、目立っている人を貶したり足を引っ張ることに力を使います。それが大きな違いです。
嫉妬深いあまり、人を腐すことに力を注いでいる目立ちたがり屋の人は、傍から見ていても、みっともなく見苦しいですよね。

次に、隠れたがり屋ですが、隠れたがり屋の人は、目立ちたがり屋と違って、隠れたがり屋であることに自覚を持っていることがほとんどです。どの隠れたがり屋も、自分が隠れたがり屋であることを大体は知っています。

続いて、隠れたがり屋の人は、自分と同じ隠れたがり屋の人を嫌うことが、やっぱり多いです。隠れたがり屋が隠れることによって、その結果、自分が目立ってしまうので、それが嫌で、隠れたがり屋の人は、隠れたがり屋の人を嫌うのです。

私は、やや目立ちたがり屋の隠れたがり屋の人ですが、たとえば、隠れたがり屋の人に、部屋の隅っこを確保されてししまうと、「盗られた」と思うし、ちょっとばかり「チェッ」と思ってしまいます。

願わくば、誰のことも嫌いになりたくないし、誰とも仲良くしていきたいのですが、なかなかそれは難しいです。でも、「どうして自分は、あの人のことを好きになれないのだろうか? 嫌ってしまうのだろうか?」ということがわかっていれば、少しは生きやすくなるのではないかと思う次第です。


今日も最後までお読みくださって、どうもありがとうございます。
心から感謝申し上げます。

      この記事を書いた人は、心理カウンセラー(公認心理師)の竹内成彦です。

心理カウンセラー(公認心理師)

1960年、愛知県名古屋市で生まれ育つ。1997年06月、地元愛知でプロのカウンセラーとして独立開業を果たす。カウンセリングルーム「心の相談室with」名古屋 の室長。臨床歴25年、臨床数15,000件を超える。講演・研修回数は800回、聴講者は10万人を超える。【上手に「自分の気持ち」を出す方法】など、電子書籍を含め、20数冊の本を出版している。カウンセリング講座などを開催し、カウンセラーを育てることにも精力を尽くしている。

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