エンジェルスは通算144勝の大ベテランと契約を交わし、トレードで先発投手を放出する準備を進める!?
ロサンゼルス・エンジェルスは、ジョニー・クエイトと契約を交わすようだ。ニューヨーク・ポストのジョン・ヘイマンが、マイナーリーグ契約で合意、と報じている。
クエイトは、2008~23年の16シーズンに、先発363登板とリリーフ5登板で計2245.0イニングを投げ、奪三振率7.42と与四球率2.54、防御率3.50を記録している。通算の白星は144、黒星は111だ。2012年、2014年、2016年は、215イニング以上&防御率2.80未満。それぞれ、サイ・ヤング賞の投票で、ナ・リーグ4位、2位、6位にランクインした。
現在の年齢は、38歳だ。今シーズンは、4月下旬にテキサス・レンジャーズとマイナーリーグ契約を交わし、ルーキークラスの先発1登板とAAAの先発8登板で計41.0イニングを投げ、奪三振率7.46と与四球率1.76、防御率5.71。メジャーリーグに昇格することなく、今月初旬に自ら契約を打ち切った。
現在、エンジェルスのローテーションには、タイラー・アンダーソン、グリフィン・キャニング、ホゼ・ソリアーノの3人に、ジャック・コハノウィッツとカーソン・フルマーが並んでいる。コハノウィッツは、2019年のドラフト3巡目・全体92位だ。今月11日にメジャーデビューした。フルマーは、2月初旬にマイナーリーグ契約で入団し、4月初旬に昇格。ロング・リリーバーとして24試合に登板後、7月14日の先発マウンドに上がり、4.2イニングを投げて7三振を奪い、被安打ゼロと与四球1に封じた。
彼らのうち、アンダーソンは、7月30日のトレード・デッドラインまでに、エンジェルスからいなくなる可能性がある。それについては、こちらで書いた。
◆「夏のトレードでエンジェルスが放出するのは…。エステベスは確定、レンヒーフォやウォードは!?」
エンジェルスにとって、クエイトは、アンダーソンを放出した後、ローテーションに加える候補の一人のような気がする。クエイトも、エンジェルスなら昇格のチャンスがある、と見ているのではないだろうか。
AAAには、リード・デトマーズ、チェイス・ソーセス、デービス・ダニエル、ザック・プリーサック、ホゼ・スアレスらがいるので、クエイトは、必ずしも昇格できるとは限らない。ただ、この5人とも、AAAでも好投しているとは言い難い。
また、コハノウィッツのここまでの2登板は、3イニング5失点(自責点4)と4イニング7失点(自責点7)だ。あと1~2登板のどちらも抑えられないようであれば、マイナーリーグへ戻されるかもしれない。