「安い」と好評 auの新プラン「povo」に「貧乏」の意味も?
KDDIが1月13日に発表した、20GBを月額2480円で利用できるオンライン専用新ブランド「povo」(ポヴォ)。
格安な基本料金に、5分以内の通話かけ放題が月額500円、24時間データ使い放題1日200円などの「トッピング」が選べるプランで「これなら十分安い」「ドコモのahamoに対抗できる」などネットユーザーの評価は高い。
「povo」という名称は、一風変わっている。KDDIによると、英語とラテン語が由来だという。
「pov」が「point of view」(視点)……「新しい視点」の意味、「ovo」はラテン語の「ab ovo」(卵から・最初から)……「誕生と成長」をイメージしており、「新たな視点によるサービスの誕生、成長」という意味を込めているとKDDIは説明する。
povoに「貧乏」の意味?
ただ「povo」には、英語のスラングで「貧乏」という意味があるという指摘も出ている。確かに、スペルや音は、貧困を示す「poverty」に似ており、格安プランのブランド名に「貧乏」という含意があるならば、ちょっと嫌味にも感じる。
そこで、ネットに公開されている英語辞書で調べてみたところ、確かに「povo」が、「貧乏」「貧乏な人」といった意味で使われるケースが、ごく一部であるようだ。
俗語のユーザー投稿サイト「Urban dictionary」には「Povo」は「お金がほとんどない人」という意味が書かれている。ただこのサイトは、サイトはもともと、辞書サイトのパロディとして大学生が作ったもので、「人を不快にするようなワードも多い」と宣言している。
また、オーストラリア英語の辞書「Macquarie Dictionary」にも「povo」の意味として、「貧乏な人」などと記載されていた。
ただ、「povo」の語が載っているオンライン英語辞書は一部で、英語圏のスラングとしてよく使われている単語というわけではなさそうだ。
また、他の言語を見てみると、ポルトガル語で「povo」は「人」、エスペラント語では「能力」と、ポジティブな意味もある。
記者はKDDI広報部に「povoには英語スラングで『貧乏』という意味もあるようだが、ネーミングの際にそれは意識しなかったのか」と尋ねてみた。
KDDIは、
と回答するにとどめた。