出来高20万ドルまで4打席の野手がDFAになる。1年前はポストシーズン進出が決まる試合で登板
9月24日、ピッツバーグ・パイレーツは、内野手のリオバー・ペゲーロと外野手のジョシュア・パラシオスをAAAから再昇格させ、一塁手のラウディ・テレーズと外野手のマイケル・A・テイラーをDFAとした。
テレーズとテイラーは、昨オフ、それぞれ、1年320万ドルと1年400万ドルの契約でパイレーツに入団した。開幕戦のスターティング・ラインナップには、「8番・一塁」と「9番・センター」として名を連ねた。
2人とも、出塁率は低いものの、テレーズは、2022年に35本のホームランを打っている。テイラーは、2023年に21本塁打。2021年は、ゴールドグラブを受賞した。
今シーズンは、テレーズが131試合で打率.243と出塁率.299、13本塁打、OPS.691。テイラーは、113試合で打率.193と出塁率.253、5本塁打、OPS.543だ。パイレーツの期待どおりにはならなかったが、テレーズは、6月と7月に2ヵ月続けてOPS.915以上を記録し、8月のOPSも.813と低くなかった。
テレーズの契約には、打席数によるパフォーマンス・ボーナス(出来高)が設定されている。425打席、475打席、525打席、575打席に達するごとに、20万ドルだ。テレーズは、421打席に立ち、最初のボーナスまであと4打席に迫っていた。DFAの時点で、パイレーツは、6試合を残していた。1試合の出場でも、4打席は十分あり得る。
なお、ボーナスとは無関係ながら、テレーズは、3試合のマウンドにも上がった。テレーズの初登板は、ミルウォーキー・ブルワーズ時代。今から1年前の9月22日だ。テレーズは、15点差で迎えた9回裏を無失点で終わらせ、この瞬間、ブルワーズのポストシーズン進出が決まった。それについては、こちらで書いた。
◆「ポストシーズン進出を決める試合を「野手登板」で締めくくる」
昨オフ、テレーズは、ブルワーズにノンテンダーとされ、パイレーツに入団した。