もみじ饅頭ならぬ「もみじもち」?宮島観光のお土産でふわふわ&もちもちの食べ比べなんていかが?
広島県を代表する観光地のひとつといえば、宮島の厳島神社。広島サミットの際は勿論、世界中からも注目度の高い広島のツアーでは、必ずと言っていい程観光コースの中に組み込むという方も多いのではないでしょうか。その宮島には、約100年程もの間、広島県の銘菓のひとつでもあるもみじ饅頭を作っていらっしゃるお店が。
それが、創業1925年の和菓子屋「藤い屋」さん。店舗ではもみじ饅頭は勿論のこと、サブレや琥珀糖といった洋菓子のプロセスを取り入れた和菓子や、伝統技法を新しい形で発信するような和菓子が販売されているだけではなく、オンラインストアでは冷凍ケーキや食パンまでも販売なさっているんです。
そんな小麦を巧みに使用した甘いお菓子を製造なさっている藤い屋さんですが、実はお米を使用した伝統銘菓があるというのをご存知でしょうか?
今回は、もみじ饅頭ならぬ「もみじもち」をご紹介。
一見するともみじ饅頭となんら変わらない見た目のようにもみえるのですが、大きく異なるのはその材料。一般的なもみじ饅頭の生地は小麦粉を使用したカステラ生地なのですが、もみじもちの生地は白玉粉や餅粉、玄米加工品を使用したお米の生地。そこに卵やお砂糖を加えることにより、甘味よりも旨味や香ばしさが引き立ち、もちもちとした弾力も美味しさのエッセンスになっているような皮ができあがるのです。断面をみていただくと、皮の薄さ(気泡の少なさ)からなんとなくもちもち感が伝わるのではないでしょうか。
そこにたっぷりと包まれているのが、心地よい皮のしゃきしゃきとした耳当たりとしっとりとした粒あん。お日保ちのする和菓子にありがちなしっかりとした甘味のあんこと異なり、意外にもつつましやかで素材の持ち味が活かされた味わいの粒あん。生地の旨味や香ばしさといった、甘味以外の要素の輪郭がしっかりと縁取られるような粒あんなのでいくらでも食べられそう。
実は海外でもパンケーキやワッフルといった洋菓子にも使用されている餅粉。ケーキのようなふわふわとした食感も王道なのですが、ここは食べ比べできるように両方購入して、旅の記念や海外の方へのお土産としてプレゼントしてみてはいかがでしょうか。