総額151億円!年俸上位5選手を欠いた”格安打線”エンゼルス、大谷の誕生日を勝利で祝えず
7月5日に27歳の誕生日を迎えたロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、本拠地でのボストン・レッドソックス戦に臨んだが、5打数1安打でバースデー・アーチを放つことはできなかった。
エンゼルスは前日の試合でハムストリングスを痛めて、途中交代したアンソニー・レンドンが欠場。チームの年俸上位5選手が不在の中、メジャー最低年俸クラスの選手4人を含む「格安ラインナップ」でアメリカン・リーグ最高勝率を誇るレッドソックスに挑んだ。
9回裏には1点差に迫り、二死走者1、2塁と逆転のチャンスで打者は大谷。自らのバットで誕生日を祝いたかった大谷は、一二塁間に強烈な当たりを放ったが、一二塁間に内野手を3人集めた守備シフトに安打性の打球を捕られて最後の打者となった。
この試合でエンゼルスのラインナップに不在だった高額年俸選手は以下の5選手。
マイク・トラウト:3712万ドル(約41億円)
右足ふくらはぎの肉離れで5月18日から60日間故障者リスト入り。7月17日以降に復帰可能
アルバート・プーホルス:3000万ドル(約33億円)
5月13日に解雇
アンソニー・レンドン:2807万ドル(約31億円)
7月4日の試合で左ハムストリングスの張りで途中交代
ジャスティン・アップトン:2470万ドル(約27億円)
腰の痛みで6月23日から10日間故障者リスト入り
デクスター・ファウラー:1650万ドル(約18億円)
左膝前十字靭帯断裂で4月10日から60日間故障者リスト入り。今季絶望
今季開幕時でベンチ入りした26選手の合計年俸がメジャー7位の1億8197万ドル(約202億円)だったエンゼルス。大谷の誕生日に不在だった5選手の今季年俸は合計1億3639万ドル(約151億円)で、チーム総年俸の75%を占める。
この日の先発メンバーの年俸は、
1番 デビッド・フレッチャー:200万ドル
2番 大谷翔平:300万ドル
3番 ジャレッド・ウォルシュ:59万ドル
4番 フィル・ゴスリン:57万ドル
5番 マックス・スタッシ:160万ドル
6番 ホゼ・イグレシアス:350万ドル
7番 フアン・ラガレス:125万ドル
8番 ルイス・レンフィーフォ:57万ドル
9番 ホゼ・ロハス:57万ドル
で先発野手9人の合計は、1365万ドル(約15億円)。シーズン途中に解雇したプーホルスの半分にも満たない。
しばらくは厳しい状況が続くエンゼルスの中にあって、年俸約3億円の大谷は、40億円以上を稼ぐトラウト並の活躍でチームを牽引していく。